日曜は美山サイクルグリーンツアーの人気イヴェント、ロングライド・グルメ・チャレンジに参加。
5時、まだ真っ暗なうちに家を出ると、頭上には満天の星空が広がっていた。
7時前、無事現地に到着、一緒に回る予定のバイク女子母娘とも合流を果たして受付など済ませ、8時に800人のサイクリストたちが順次、続々とスタートしていった。
イヴェントのルートは定められているが、どの順番でどのチェックポイントやエイドを回ってもいいというフリーライドスタイルなので、一緒に出発してもグループごとに分岐点で行先が分かれて散っていくのがなかなか面白い。
まずは美山といえばやはりかやぶきの里でしょうということで、今もかやぶき屋根の集落が残る知井方面へ向かう。
結果的にこの日唯一の坂らしい坂だった九鬼ヶ坂峠を元気なうちに越えることができた。
走り始めて30分したかしないかのうちに最初のエイドステーションに立ち寄って、水車で精米した新米のおにぎりや芋の天ぷら等を頂く。
かやぶき屋根の集落と靄に頭を隠す山並みが織りなす幻想的な光景を眺めて昭和にしばしタイムスリップした気分を引き戻しつつ、少し走ってエイドステーション、少し走ってエイドステーションを繰り返し、鹿カレーや鮎と野菜の天ぷら、ほうじ茶プリンにさつまいもドーナツにきなこ団子? さらには苺氷りなるスウィーツにみかんに美山牛乳にまた新米おにぎりと、明らかに消費した分の何倍ものカロリーを摂取する。
この時点でまだ30kmも走ってないぞ…。
田歌チェックポイントに設定されていた田歌舎という施設では、たくさんの人懐こい猟犬やヤギが飼われていて、彼らとの触れ合いにもかなりの時を費やしてしまった(笑)。
メイン会場方面に戻りつつ、さらにおもてなしのご当地グルメを堪能。
特に平屋というエイドステーションにはイマドキのキッチンカーで供されるタコスやハンバーガー、青空の下の大鍋で作るパエリア等がエントリーしており、おしゃれなマルシェのような異空間になっていた。
スタート時には8℃ほどしかなかった気温もこの頃には15℃近くまで上がり、太陽も出てきたのでだいぶ暖かくなってきた。
ていうかもう昼時か、走ってるより食べて座ってる時間の方が長いんちゃうか…。
宮島エイドで頂いたコーヒーやブドウ、目の前の鉄板で出来上がっていくとんちゃん焼きに新米おにぎりももちろん美味く、また板橋ミニエイドの焼きたてクロワッサンは本当に思わず声を出して唸るほどの絶品だった。
残り時間を鑑みて大野方面は今回は諦め、北上して鶴ヶ岡界隈を制覇してフィニッシュに向かうことにする。
鶴ヶ岡エイド名物であるらしいフリアンのケーキには残念ながらありつけなかったが、鹿肉コロッケにしその実おにぎり、焼きたての餅を平らげ、閉鎖時間前に滑り込んだ盛郷エイドでは猪カレーに黒枝豆と、里山の秋の味を十二分に堪能することができた。
これにて仕上げとし、メイン会場の美山文化ホールへ帰還してイヴェント終了。
合わせて19あるエイドステーション&チェックポイントのうち回ることができたのは13ヶ所、7時間ちょいでなんと70kmしか走っていない!(笑)
累積標高も僅か530mで、走行時間はまさに総所要時間の半分ぐらい。
明らかに食べ過ぎの、グルメ・チャレンジの名に恥じぬライドとなった。
あまり触れていなかったが、しそジュースや黒豆茶、野草茶等のドリンク類もありがたし。
私は賞品ゲットとはならなかったが、閉会式ではじゃんけん大会や抽選会もあり大変盛り上がった。
総じて、エントリーフィー7000円を遥かに上回る満足が得られる、素晴らしいライドイヴェントであった。
エイドの充実ぶりは話に聞いていた以上で、各所で町内住民の方々の熱いホスピタリティが感じられた。
今回が第10回とのことだが、進行も大変スムーズで、多大な準備や後始末に尽力されている主催関係の方々に深謝致します。
改めて美山に遊びに行きたくなったし、もちろんこの大会は来年もエントリー必須。 |