近所に住んでいる犬のメリーちゃんは、高齢のおばあちゃんと2人暮らしになってしまったため、最近はあまり散歩にも行けず、脱走騒ぎも度々起こしている。
少しでもストレス解消になればと、自分にできる範囲で散歩ヴォランティアを買って出ることにし、唐突ではあったがチャンスが訪れたので1回目を敢行してきた。
元捨て犬の保護犬で人慣れせず、時に噛むことも…と聞いていたが、そんな気配は見せず、また、たまたま町内の犬ともたくさん出会って一緒に歩いてみたが、問題なく他犬と積極的にコミュニケーションを取っており、社交性も高い。
同行したご近所さんも、「付き合い長いけど初めて触れた」と仰っていたほど。
何より、メリー自身がとても楽しそうに歩いていたのが印象的で、連れ出してみて本当に良かった。
飼い主のおばあちゃんも涙ぐんで感謝されていたので、メリーの境遇には心を痛めていたのだろう、と思う。
家に帰り、そらみに食餌を与えている時、片や恵まれた環境で安心して暮らしているこのような犬がいる一方、シヴィアな状況下で様々な辛苦に耐えながら日々送っている子たちも…という思いが頭をもたげてきて、何やら物哀しい気分になってしまった。 |