第2日
2013年8月26日(月) 「ハプニングに見舞われたアルトゥンハ遺跡見学」 2013.9.8 公開
夜中に何度か目覚める。
6時30分、目覚ましで完全に起きた。
ホテルのレストラン、ブルーウォーターグリルでカリブの海を眺めながら朝食を摂る。
ベリージアンブレックファストのパンはなんだか不思議で巨大な物体だ。
陽気は爽やかで、日本の夏の方がよっぽど暑くて不快。
ブルーウォーターグリルでカリブ海を眺めながらの朝食
左奥がベリージアンブレックファスト
この朝はウォータータクシーに乗ってベリーズシティに移動することになっているので、
前日にガイドのTさんにもらった地図を頼りに海岸をズンズン歩いて行くが、それらしき乗り場がよく分からない。
海岸沿いを歩いてウォータータクシー乗り場に向かうが…
あれ、ひょっとしたら過ぎたか…、と思いつつ道を訊いたら、やっぱり通り過ぎていた!
もう8時30分の出航間近だ、走った。
どうやら頂いた地図に書き込んであった乗り場の位置関係が若干異なっており、それで迷ってしまった。
いやあ、朝から汗かいたわ。
ようやく辿り着いたウォータータクシー乗り場
ウォータータクシーでは何も知らずに前方に座ったが、前の方がよく揺れる。
グワングワンと海面に叩きつけられた。
キーカーカーを経由し、そこからもたくさんの客が乗り込んできて、船はなかなかの混み具合だ。
ウォータータクシー内部の様子 これはキーカーカーに着く前なので、ここからもっと混んできた
ベリーズシティの船着き場に到着
10時前にベリーズシティの船着き場に到着し、再び日本人ガイドのAさんが出迎えてくれ、車で移動する。
今日はアルトゥンハというマヤの遺跡を観て、それからベリーズ動物園を回る予定。
道中、ベリーズという国名は至るところにある"湿地"に由来していること、
ベリーズの基幹産業の1つがオレンジ栽培であること、国木はブラックオーキッドであることなどを聞く。
また、走っている車がちょいちょい国旗を立てているのだが、9月21日に独立記念日を控えているためだそう。
その日の祭りに向け、ベリーズ国民はどんどん盛り上がっていくんだとか。
アルトゥンハに向けて田舎道をひた走るが…
アルトゥンハまであと15分ほど、というところでハプニングが発生した。
前々日の夜に降っていたという雨の影響でできていた路上の大きな水たまりを車が通過した直後、
プスプスと力のない音を発して、エンジンが止まってしまったのだ。
ボンネットを開けて見てみるが、私はもちろん、Aさんも詳しくないのでどうにも手の打ちようがない。
後方にある水たまりを通過した後、エンジンが止まってしまい立ち往生
通りすがりのおっちゃんたちにも見てもらうが、どうもすぐには直りそうもないので、どうしようか、
とAさんも私たちも思案の結果、たまたま近くにいたアルトゥンハのガイドらしき人物
(後で分かったところ、土産物屋を営んでいる男だった)に私たちの輸送と遺跡の案内を依頼することになった。
Aさんは車を放置しておくわけにもいかないので、ここに残り、引き続き万策を尽くす。
なんだかあまり誠実そうではない男だったので正直気は進まなかったが、仕方ない。
何とかアルトゥンハの入口にやってきたが…
で、実際に遺跡に行ってみると、案の定、遺跡の入場料を俺はもらっていないから自分で払え、と言い出す。
もちろんこの男に頼む際に、Aさんが私たちの分の入場料を預けている。
私もそれを知っているから、そんなはずはない、彼女がお前に払ったはずだ、と言い返し、しばらく押し問答。
多少粘ったら、渋々そいつは自分で払ったが、いちいち面倒臭いわ。
遺跡も何となく案内はしてくれるが、詳しい説明等はまったくないので、なんだかよく分からないままに見るだけ。
本来なら日本語ガイドだったはずなので、うーむ…、と思いつつ一回り完了。
B-4と名付けられた、大量の遺体とともにジェイドヘッド(翡翠の頭部像)が発掘されたという太陽神の神殿
B-4の頂上からサイト全体をバックに 怪しい即席ガイド兄ちゃんが撮ってくれはした
この頃、車の修理にかかっていたAさんと電話連絡を取ることができ、
13時30分頃に遺跡近くで合流を果たすことに成功した。
近くの町まで車を牽引してもらい、無事に車も直ったとのこと。
よかった。
だいぶ時間はロスしてしまったが、やはりちゃんと解説付きで遺跡を観たいので、
Aさんとともに再びアルトゥンハ遺跡へ行き、もう一回り。
やっぱり説明があると全然違うなあ。
アルトゥンハという名前の意味や、遺跡は一時代にすべて作られたのではなく、
いわば芯の方から外側に向かって、長い時をかけて代々の為政者が広げていったのだとか、
遺跡から出土したジェイドヘッドや大量の遺体のこと、
また当時のベリーズの主な交易品はジャガーの皮や塩であったことなどを聞いた。
今は風化して見辛くなっているが、隅の方にあったマヤの石板も案内してもらった。
灌漑技術のことなど、後のインカなどにつながっていったと思われる要素も多く感じられた。
片隅で野ざらしになっていたマヤの石板 かなり風化している
アルトゥンハ遺跡見学後、ロードハウスという食堂で遅めの昼食。
ベリーズにはギブナットという名の食用ネズミがあるそうで、
かつてエリザベス女王も食したというそれを私も食べたくてAさんに所望していて、
この食堂のメニューにも確かにそれはあったんだが、売り切れてしまった、と言われてガックリ…。
まあ仕方あるまい。
路傍の食堂・ロードハウス
フィッシュボールという魚の身でできた団子のようなものを食べた。
そして主食はビーンズライスというのだが、前夜に食べたライス&ビーンズは、米と豆をあらかじめ混ぜたもの。
ビーンズライスは米とペースト状の豆ソースがまるでカレーライスのように分かれているものを指すという。
これがビーンズライス 左のつみれのようなものがフィッシュボール
言葉から受ける感覚からするとなんか逆っぽくもあるんだが、そうなんだなあ。
お腹いっぱいになって食べ終わるともう15時半を回っている、今日は晩飯いらんか。
この日はトラブルがあったため動物園見学はもう無理なので、後日に回すことにする。
29日(木)に予定しているケイヴチュービングの場所が動物園と近く、
その後に組み込めるということだったので、任せる。
ウォータータクシー乗り場の近くには市役所の建物がある
17時頃、ウォータータクシー乗り場に送ってもらい、Aさんとお別れ。
17時30分発の便に乗ってサンペドロに戻るが、最終便となるこのウォータータクシーは猛烈に混み合っており、
さながら奴隷船のようじゃないか。
サンペドロへ帰る
19時過ぎ、ホテルへと帰り着き、シャワーを浴びた後、
昼間にAさんにもらったお菓子を食べたらやっぱりもう晩飯はいらん感じなので、21時にはベッドへ。
蚊は飛んでいるが、思ったよりその他の虫は少ない。
あるいはもっと悩ませることを覚悟していただけに、若干拍子抜け?
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