第1回 メヒコ上陸 2006.6.6 いよいよ出発の朝、高まる興奮からその日は満足に眠れていない。 家には俺以外、ルームシェアをしている元同じ会社の先輩(男)が住んでいる (あらかじめ言っておくが、俺はゲイじゃねえ)。 まだ朝の5時だからか、どうやらヤツはまだ寝ているよう。 いそいそと出発の最終準備を終え、家を出ようとする。 次、この家に帰ってくるのは2カ月後か、と感慨にふけっていると、ヤツが起きてきた。 「ついに出発か。気をつけて行ってきいや」 「おう、行ってくるわ」 「サルサがんがん踊ってこいや!」 「せやな、ラテンに風吹かせてくるわ!!」 てな感じのやりとりを終え、伊丹空港へ向かう。 そこから、成田、アトランタと乗り継いで、メキシコシティへ。 メキシコシティ、ベニートファレス国際空港 中はかなり広い 待ち時間も含めて、約1日がかりの移動となった。 長かった〜。 現地時間の夜8時頃、無事に憧れのラテンの地、メキシコシティに到着。 メキシコシティでは夜8時といっても、ちょうど日が沈みかけの夕暮れ時。 俺の到着を、極上の夕焼けが出迎えてくれるとは、う〜ん、なんか感動的。 と、まあ、ここまでは良かったのだ。 到着ゲート 入国審査を終え、あとは、預けていた荷物を取って到着ゲートから出るだけだ、と、 いそいそと荷物受け取り場へと向かう。 目の前には、荷物を受け取ろうとする多くの人だかりが。 既に乗客の荷物が、ベルトコンベアー上をグルグルと回り始めている様子。 まあ、そんなに時間はかからんやろう、と思いながら荷物が出てくるのを持つ。 10分後「早く出てけえへんかな〜? もうホテル行って寝たいわ〜」 15分後「まだなんかな〜? マジだるなってきた」 20分後「あれ、なんか同じ荷物だけ回ってるで???」 こ、これは、もしかして…。 次へ 前へ |