妻不在のウィークデイに空水と2人でキャンプに行ってきた。
場所は色々吟味した結果、淡路島のマウントレイクキャンプ場を選択。
そもそも3連休明けのど平日なのでどこも混雑はないだろうが、犬連れということもあり縄張りスペースが広く確保できること、できるだけプリミティヴな環境を残しつつ街からの隔絶感がある雰囲気とロケーション、静かにひっそりと過ごしたいけれど独りぼっちは寂しいので少しは人の気配が感じられるところ…等々考えつつ決めたわけだが、まさかの完全貸切状態で最後の条件のみ外れた(笑)。
具体的な感想は本文に譲るとして、異常な暑さを除けば、総じて素晴らしいキャンプ体験であった。
2024年9月17日(火)
チェックインは14時から可能だが、あまりの酷暑を考慮し、15時〜16時頃着となるよう行動。
気温だけ考えればもっと遅くてもいいのだが、日没も早くなったので…。
津名一宮IC降りてすぐにある赤い屋根という複合店で、今晩の食材を調達。
すべて淡路島産のものであることにこだわってみた。
テントの中に敷くマットを持ってくるのを忘れてしまったので、コメリでレジャーマットと薪も購入。
チープなマットのクッション性が気になるところではあるが…。
予定通りの15時過ぎにマウントレイクキャンプ場に到着。
受付の時に予約状況を訊いてみたら、「いわゆる完ソロです」、なんと客は私たちだけだと知り、喜びと驚きと少しの不安が入り混じった複雑な心境になった(笑)。
ちなみに受付のある棟は新しくてきれいだし、客1組に対しスタッフは5人以上いるし、それも驚き。
管理体制はとても整っていることが窺える。
予約したのはフォレストサイトというエリアにあるF-5区画。
夕方は西日がちょうど森に隠れて陰になるロケーションだったのでタープは不要と判断、取り急ぎテントだけ建てて、まずは敷地内の探索に出掛ける。
とにかく広大。
趣を異にするサイト群があちこちに散りばめられ、同じキャンプ場の中でもどこに泊まるかですべてが大きく変わるだろう。
グランピングサイトも2つばかり設けられていた。
敷地の末端に行けば、まだまだ拡大を続けていきそうな気配も。
また、トイレやシンク等は掃除や手入れが行き届いており、施設全体のメンテナンスもしっかりされている印象を持った。
それにしても暑い、涼しい管理棟に寄って冷たいもので喉を潤すとするか…。
日が傾き始めた17時過ぎから夕食の準備に取り掛かる。
赤い屋根で買ったのは、はなたまという淡路島のブランド玉ねぎと、地元産のオクラ、食塩無添加の釜揚げしらすに、近海で獲れたシロサバフグ。
家から持参した玄米は丹波産だが、これらをダッチオーヴンに全部ぶち込んで作り上げる、名付けて淡路島丸ごと炊き込みごはん。
醤油を忘れてしまい、同じく赤い屋根で調達した淡路島のすだちぽん酢を使用したが、これもさらに島成分を上昇させよという神の思し召しであったか。
玄米なので水がなくなるまで40分〜50分ほど掛かっただろうか、火加減を調節しながら炊いている最中に、あたりは夕闇に包まれた。
蒸らしている間に、こちらも家から持ってきた但馬産の鹿のハツをスキレットで焼いて喰う。
空水にもお裾分けだ。
そしてこの日は中秋の名月。
晴天に恵まれ、サイト正面の東の空に煌々と輝く月を愛でることができた。
ランタンが要らないぐらいの月明かり。
ダッチオーヴンを開けてみると、おおこれは大成功ではないか。
淡路島丸ごと炊き込みごはん、見事に出来上がり、米の具合や味付けもばっちりだった。
暗くなってようやく過ごしやすくなり、焚き火の世話をしつつ、徐々に空高く昇っていく月を眺め、夜は更けていくのであった。
ちなみに本を一冊持参していたが、なぜか実話怪談風のホラー作品だったので、スタッフの方たちも18時に帰ってしまい、広大な敷地に独りぼっちというこの状況でページを開くことはないのであった(笑)。
2024年9月18日(水)
さすがに6歳ともなると経験を重ねて落ち着いたもので、空水は夜の間おとなしく休んでくれた。
陽の出とともに行動開始。
今日も暑くなりそうだ…。
昨夕に回りきれなかったところを中心に歩いてみた。
本当にエリア毎にがらりと印象が異なることが良く分かった。
久しぶりにテントで寝たせいか腰が痛い…やはりちゃちいマットの影響もあったか…。
朝食は、こちらも赤い屋根で仕入れた地元産のいちじくと桃。
それと、昨日の残りの炊き込みごはんを少し食べた。
サイトはまだぎり木陰なので、熱いコーヒーを淹れて食後の一杯も。
9時を越えると東向きのサイトにいよいよ直射日光が突き刺さり始め、これは撤収するより道はなし。
後片付けをしていると全身スコールに見舞われたかのように汗だくに…。
帰る前にフロントのカフェでまた冷たいドリンクを買い求め、生き返ったぞ。
マウントレイクキャンプ場には、この日も朝からたくさん若いスタッフが出勤していて、空水もかわいがってもらった。
全般的に対応は良く、また日に何度かしっかり全サイトをパトロールされている等、利用者として安心できるキャンプ場だと感じた。
そもそも原始的な野営スタイルが好みの私はその恩恵をほぼ受けていないが(笑)、自然に囲まれた環境にありながらいわゆる高規格キャンプ場に相当し、遊具やアトラクション等も用意されているので、ファミリー層向けとも言える。
雰囲気の異なるサイトが色々あるので、犬連れソロキャンプでも、静かなタイミングにリピートするのも楽しそうだ。 |