第1日
2004年7月22日(木) 2004.8.29 公開
14:05〜15:30生放送の番組本番を終え、
そのまま同番組のロケ取材のため韓国へと発つのだ。
同行者は、まずは出演者である作家の岩井志麻子さんとタレントの早坂好恵さん、
岩井さんのマネージャーO氏、早坂さんのスタイリストF女史、
ヘアメイクのS女史、そしてボクの計6名。
16:30会社出発のジャンボタクシーに乗って関西国際空港へ向かう。
渋滞もなく極めてスムーズに空港着、しばし喫茶店にて時間を潰した後、
19:00発のアシアナ航空119便に乗って韓国・ソウルへと飛び立つ。
機内食は簡素なサンドウィッチと日本そば、そしてフルーツ。
皆「サンドウィッチの味が薄い」と不平を漏らしていたが、
すっかりヘルシー食生活に慣れ切ってしまったボクは何の不満もなかった。
なお、機内ではOマネージャーと席が隣り合い、
無類の話し好きであるO氏は予想通り一人で延々と言葉を紡いでいたのだった。
離陸してから着陸するまでの実質的な飛行時間といえばわずか1時間15分ほど、
札幌に行くよりも那覇に行くよりも短い時間で
ソウル・仁川(インチョン)空港に降り立つ。
インチョン空港はものすごくデカかった!
関空もたいがいデカい空港であるが、その比ではなく、
機が滑走路に着陸してからターミナルに辿り着くまで、
グルグルと弧を描きながら、というのはよくある状態だがそうではなく
ずっと直線的に10分ほど走り続けてタマゲた。
滑走路がものすごく長くて広い。
開港も2001年と新しいので内部もとてもきれいだ。
このたびの韓国ロケのディレクションは制作会社、
いわゆるプロダクションにお任せしており、
彼らは我々が到着する2日ほど前から韓国に入っていて、
下見やら何やらを先にこなしている。
空港に出迎えに来てくれていたその先乗り部隊、SディレクターとTディレクター、
そして現地JTBガイドのアン女史、ロケ・コーディネーターのベ女史と合流。
ちなみにベ女史の名字“ベ”はあのペ・ヨンジュンと同じ。
じゃあ何で今ボクは“ペ”じゃなくて“ベ”と書いているのか、というと、
その名字はアルファベットで表記すると“Bae”となり、
実際の発音も決して“P”ではなく“B”なのである。
これがどういうわけか、日本語のカタカナではなぜか“ペ”と変換されているのだ。
理由は不可解。
同じように、ドラマ「冬のソナタ」におけるペ・ヨンジュン演じる青年・チュンサンも、
正確な発音は“ジュンサン”であるらしい。
これで合計10名に膨れ上がった一行、貸切の大型バスに乗り込み、
今日明日の宿泊先となるロッテ・ホテル・ソウル・ジャムシルへと向かう。
インチョン空港からソウル市内へは車でおよそ1時間半〜2時間ほどの道のり。
車窓から見える夜のソウル市街は想像しえないほどに美しかった。
静かな水面をたたえて悠然と流れる広大な漢江、
そのほとりや橋を彩る鮮やかなイルミネーション。
真新しそうな高層ビルも東京すらしのぐ勢いで群立している。
道路状況も極めて近代的に整備されており、
郊外からソウル市街地へと向かうバイパスは広く、走りやすそう。
しかしそれでも大渋滞がそこかしこでできてしまうほど、人口の密集具合もすごいが。
韓国全国の人口が約5700万人、
そのうち1000万人以上がソウル市内に居住しているんだとか。
凄まじい一極集中だ。
ボクは車が好きなので、ずっと走っている車も気にしながら見ていたのだが、
やはり韓国内を走る車はヒュンダイ、大宇、起亜といった国産が圧倒的に多い。
確か数年前までは自動車の輸入そのものが禁止されていたような記憶がある。
それともあれは日本車に限る措置だったっけ…?
ただ、少ないながらも今回はプジョーやVW、
メルセデスにレクサスなどなど輸入車も見受けられた。
フロントマスクがメルセデスやセルシオにそっくりな国産高級セダンも
たくさん走っていたのには苦笑、何度だまされたか(笑)。
パッと見はまるでメルセデス(笑) |
ほどなくして、時刻的にはもはや深夜に近い時間帯になっていたが、
バスはロッテ・ホテル・ソウル・ジャムシルに到着、チェックイン。
「ロッテ・ワールド」という
屋外・屋内併設型のテーマパークをご存知の方も多いかと思うが、
このホテルはそのロッテ・ワールドに隣接しており、
またロッテ・デパートも脇にそびえ立っている。
つまりロッテ・グループの一大レジャー地域なわけだな。
ボクの泊まっていた部屋の眼下に見えたロッテワールド |
岩井志麻子さんはOマネージャーとともにソウル在住の韓国人彼氏のもとに向かい、
ガイドのアンさんとコーディネーターのベさんはお役御免で帰宅、
残りの6人で遅い夕食をとりにいく。
タクシーでわずか数分、名前は不明だが
(看板にはBangiとあった)とあるネオン街へ。
この日夕食をとった店があるネオン街 |
そこでちょっとだけウロウロして、
チェーン店らしきコリアン・バーベキューの店へ入る。
つまり韓国の焼肉屋さん。
あまり観光地観光地していないのでまったく日本語は通じず、
かといってお恥ずかしいことに我々もハングルをほぼ理解しないので、
メニューの写真を指差すことと、幼稚園レヴェルの英語でコミュニケーションを図り、
何とかいくつかの肉料理とサラダなどをオーダーする。
当たり前というか、料理はことごとく赤く、ほぼ辛い。
ボクはカレーライスも甘口を注文するぐらい辛さに弱いので、辛抱。
美味いことは美味いんだが、辛くて量が食べられない。
無理して食べたらお腹壊すことが目に見えてるし。
数年前、済州島(チェジュド)に行った時も食べ物では若干苦労したが、
韓国滞在中はある程度覚悟が必要なのだ。
また韓国の飲食店では、水が出てくるのと同じ感覚でキムチが数種類、
ほぼ必ずといっていいほどサーヴィスで供される。
ここの水キムチが辛いけど美味かった。
店を出て、風も涼しくて心地よかったので帰りは皆でブラブラ歩いてホテルまで帰る。
歩道も含めて道路はとても広くて歩きやすく、
この辺は計画都市っぽい匂いが強く漂う。
部屋に戻ってシャワーだけざっと浴び、2時過ぎに寝ただろうか。
次の日
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