「
サマーバケーションEP
」★★★★★
古川日出男
文藝春秋
2008.8.7 記
氏のコッチ系の作品の中では抜群に好きな話。
夏の盛りの今の時期に読んだ、ということも多分に影響しているのだろうが、ちょっと変わった障害を持つ主人公の日常に何気なく訪れた非日常が、まさに夏休みの冒険絵巻としてつながっていく。
童心に帰るひと時。
東京の街を舞台にした青春グラフィティもいいけれど、でも「
アラビアの夜の種族
」や「
ベルカ、吠えないのか?
」みたいな物語をまた書いてくれないかな…。