「山怪」も早3作目か。
回を重ねたとて、まったく変わらないその造りにホッとするというかなんというか。
失礼ながら第1作にはいかにも珠玉の、傑作山怪談オールスターが詰め込まれていたというわけでは決してなく、山という括り以外に縛りのないジャンルの中で、何となく不思議だなあ…とほのぼの感じるようなエピソードも含めて、素朴に談話が並べられていただけだから、第2作、第3作と追っても劣化感のようなものは皆無だし、何なら採録する地域は広がっていったりするので深化が感じられる。
この遣り方なら永遠にシリーズは続けられるかも?
個人的には、モロ幽霊系の話は、自分も山に入ることが多いので「勘弁してくれよ…」と本気で怖いが、怪しい光などの火の玉系にはまったく食指が動かんな…。 |