「
三匹のおっさん
」★★★★☆
有川浩
文藝春秋
2012.3.31 記
「
定年ゴジラ
」をよりマンガチックにしたような、と言ってはやや乱暴だろうか、そんな連作集である。
還暦を迎えたオヤジたちが大暴れして街のトラブルをバッタバッタと解決していく様は、もちろんシリアスなリアリティなどは望むべくもなく、須らくご都合主義的なところではあるが、娯楽小説としては充分に楽しめる筆力がやっぱり安心できる。
ただ続編をわざわざ買って読もうという気になるかどうかは微妙だが…。