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「ラットマン 」★★★★★
道尾秀介
光文社
2008.4.9 記 |
まず入り方が上手い。
あれよあれよという間に引き込まれ、実際分量も多くないのであっという間に読み終えてしまう。
いわゆる叙述ミステリーに分類されるように感じるが、非常に高い技術で筋が運ばれていてスピーディでもある。
この展開、ストーリーならばもう少し枝葉やディテールを厚くして長い小説にできたんじゃないかな、という気がしないでもないが、それは無理な望みというものか。
作品全体を貫く空気感が、何となく貴志祐介の「青の炎」と似ているかも、とちょっとだけ思った、ラストも含めて。 |
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