「
十角館の殺人<新装改訂版>
」★★★★☆
綾辻行人
講談社
2014.3.2 記
温故知新。
"嵐の山荘もの"や"密室トリックもの"などと同じように、その舞台設定だけで本格ミステリー好きなら少しテンションが上がってしまう、いわゆる"孤島もの"。
"十角館"というギミックも、妖しい魅力を湛えた面白い仕掛けだ。
まさしく綾辻行人氏の原点を知ることができる一冊だろうと思う。
今にして思えば、例えば米澤穂信氏の「
インシテミル
」なんかも、本書に着想の一端を得ているのかも。