第1日
2005年5月15日(月) 2006.2.9 公開
AM7:30、迎車のタクシーに乗って阪神西宮駅まで。
わずかワンメーター、660円ナリの距離に、
早朝から丁寧な運転手に若干の申し訳なさなんかも。
阪神西宮駅を7:45に発車する関西国際空港行きリムジンバスに乗るのである。
バスは思ったより混んでいた。
座席も9割方は埋まっていた。
指定された集合時間の9:00少し前に
無事空港の団体カウンターでチケットなど一式を受け取り、
まだ時間があるので朝食をとることにする。
端っこの方にあるカフェ・テリア方式の店で朝粥セットというのを食べるが、
筆舌に尽くしがたいほどにまずく、高かった。
ロビーでの待ち時間のうちに僕と妻の実家への電話連絡などを済ませ、
10:50発のガルーダ・インドネシア航空、GA883に乗ってテイク・オフ。
出発前の2日間ほどが仕事のためにかなり寝不足の状態にあったので、
機中では約6時間30分のフライト時間のうち半分以上は寝ていたと思う。
座席もかなり空いていたので、広い方に移動してシートを思いっきり倒したりできたし。
機内食の昼食はシーフードカレー、そして夕方にクロワッサン・サンドが出た。
現地時間の17:00前頃、
バリ島の州都であるデンパサールのヌーラハライ国際空港に着陸。
ちなみに時差は-1時間、日本が12:00ならばバリは11:00となる。
国際空港とはいえ、そこはリゾート地、バリ島の空港、
いかにもという雰囲気をいっぱいに漂わせた東南アジアの薫りあふれる空港だった。
そしてセキュリティ・チェックも思った以上にいいかげん?
さっそく空港のロビーに置いてあったインドネシアの守り神、ガルーダとともに |
エントランスを出たところで僕たちのネームプレートを持ったガイド氏と合流、
さっそく車に乗り込む。
確か名前はスリと名乗ったこのガイド、ところがほぼ日本語を使うことができない。
英語は達者であるようなので、それならそれでまあいいんだけど、
ツアー会社から送られてきた日程表によるとここでは
“日本語堪能な”ガイドが出迎えてくれるはずだが?
バリの道路状況は舗装もきっちりなされ、決して悪くない。
走っている自動車はやはり日本車が多い。
SUV車の占める割合も日本以上に高い。
ちなみに日本と同じ右ハンドルの左側通行。
そしてやっぱり東南アジアといえば? バイクの多さたるや尋常じゃない。
その数もさることながら、
運転マナーも(車含めて)日本の常識では量り知れないアグレッシヴさ。
1台のバイクに一家3人乗り、4人乗りは当たり前、
追い越しやクラクションなんかも大安売りの叩き売り。
「大阪は運転マナーが悪いですねえ」なんて、人は日本でよく言うが、
もちろんそれどころの話ではない。
ただ、その上品とは言えない運転マナーが当地の人たちにとって
頻繁にトラブルの火種となっているのかと思えばまったくそんなことはなく、
皆一様にさも当然というような涼しい顔をして受け流していた。
また、空港などの施設内外や、交差点、
建物の入り口などに飾られている多くの場合は石製のオブジェ、
というか像のようなものが目立つ。
特にインドネシアの守り神である、
鳥のお化けみたいな容貌をしたガルーダはあちらこちらで目にすることができる。
これはガルーダではないが、交差点の中央にそびえ立っている巨大な石像 |
20分ほど走って本日の宿泊地である、スカル・ヌサ・リゾートに到着する。
この日は夕方に着いて泊まるだけ、翌日の午前には次なる目的地、
フローレス島へ発つ予定なのであまりホテルでの滞在時間は多くない。
だから高級リゾートに泊まるのは旅の後半、
再びバリに戻ってくる19日〜21日にとっておこうという意図で、
価格的にはそれほど高くないグレードのリゾートにした。
というわけだからあんまり期待はしていなかったんだけど、
その予期は相当いい方向に大きく裏切られ、
事前の想像を遥かに上回る素晴らしいリゾート・ホテルであった、スカル・ヌサ・リゾート。
着いてチェック・インしている瞬間の、
ウェルカム・ドリンクのシナモン・ソーダを飲んでいる瞬間の第一印象で
「ああ、いいところだなあ」と思った。
スカル・ヌサ・リゾートを正面から |
小ぢんまりしているけれど開放的で豪快な面も持ち合わせたロビー、
そして奥の方、敷地内に入り込むと、
そのエントランスのたたずまいから受けるイメージよりもずっとずっと広く大きい。
従業員の印象も、えてして海外、
特に都市部なんかでは日本の接客サーヴィスに慣れ過ぎている僕たちにとっては
ともすると腹立たしくも感じられる、
人を人とも思わぬような無愛想なサーヴィスが横行しているものだが、
ここではまったくそんなことはなく、人たちの笑顔が気持ちよい。
うーん、テンションも上がってきたぞ。
決して豪奢ではないが小ぢんまりとして開放的なロビー |
まるで沖縄の田舎道を思わせるかのような石造りの塀に囲まれた客室が並ぶ、
小さな村のよう。
部屋はコテージのように一棟ずつ分かれたいわゆるヴィラ・タイプで、
スタンダードといえども充分に広く、風呂なんかも立派なもの。
田舎の町並みのようなリゾートの敷地内
いかにもバリ、といった雰囲気いっぱいのヴィラ客室内 |
荷物を部屋に入れ、間を置かずにあたりをプラプラと歩き回ってみる。
やっぱりシーズン・オフなので客は少ないようで、
出くわした気のいい従業員がニコニコして
「プレジデンシャル・スウィートを見せてあげようか?」と、
1室だけあるそれをご丁寧に案内してくれたり。
現地で買おうと思って持参していなかったビーチ・サンダルも
ホテル内の売店で早くも購入した。
19:00頃、ロビーを上がったところにあるレストランへ行く。
こちらも南国リゾートに典型的な、高さのある屋根だけあって壁はなし、
生い繁る巨大植物たちの織り成す情景が心に優しい
とってもオープン・エアなレストラン。
客は僕たち2人だけだ。
ドリンクは、酒の飲めない僕はミックスジュース
(バナナメインの日本のものとは違い、スイカが主役)を、妻はピナコラーダを。
頼んだメニューは、オーガニックサラダ、トム・ヤム・クン、トマトクリームスープ、
ナシゴレン、イエロー・チキンカレーなど。
実に美味い。
サーヴィスも引き続きとてもカンジがよく、大満足の大満腹である。
竹製のおひつに入ったご飯とソースが別になって出てきたイエローカレー
それほどムチャな辛さではなかった |
夕食後、部屋に戻って風呂に入る。
バスルームにも余計なドアやパーテーションは存在しないので、
素晴らしき開放感に浸ることができる。
22:00時過ぎには寝たと思う。
日常では考えられない時間。
大理石調の広い風呂も余計な仕切りはなくひたすら開放的 |
次の日
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