海洋空間シンガポール旅行記



第3日
2007年1月5日(金) 「街歩き→ナイトサファリ(徒歩)」
     2007.3.20 公開


ちょっとゆっくりめ、9時前まで寝た。
今日の予定は午後まで市街地歩き、
そして夜は昨日に続き再び「ナイトサファリ」へ行き、
今度はトラムじゃなくて徒歩で回ることにしている。

朝食後、街へ出た。
フォーシーズンズ」から歩いて5分ほどのところにあるMRT(地下鉄)オーチャード駅へ。
このあたりはショッピングの中心街のようで、
巨大なショッピングセンターが建ち並び、道路も広い。

オーチャードの街並み
オーチャードエリア ホテルからMRTの駅へと至る道中にて


MRTオーチャード駅ホームにて
MRTオーチャード駅のホーム


オーチャード駅からMRTに乗り、シティホール駅で降りる。
最初の目的地は「ラッフルズホテル」。
といっても何をするというわけでもなく、
なにやらここはものの本によるとたいそう歴史のある建物だそうで、
観光スポットとしても人気らしかったので。
確かに古代の神殿を思わせるような重厚な存在ぶり。

「ラッフルズホテル」
「ラッフルズホテル」正面


ラッフルズホテル」の前を離れた後は、ここからほど近い「マーライオンパーク」へ。
歩いても15分ほどで行けるらしいが、すでに気温、湿度ともに相当不快で、
今日も長丁場なので横着してタクシーで行くことにする。

かの有名な「マーライオン」
これが有名な「マーライオンパーク」のマーライオン


おお、これがマーライオンか。
高さは10メートルほどだろうか、白いやつがガーッと海に向かって水を吐き出している。
その近くには人間の大きさぐらいのチビマーライオンも。
さすがにシンガポールでもっとも有名なシンボル、観光客も多い。
屋台を並べていた出張土産物店で真っ白なマーライオンのミニチュアの置物を買った。
インドネシアのガルーダと一緒に並べて飾ろう。

マーライオンの置物
マーライオンの置物 15cmくらいか


屋台で買ったパパイヤジュースを飲みながら川沿いを西に向かって歩く。
しばらく歩くとあたりはボートキーと呼ばれるエリアに。
このボートキーの狭いメインストリートにはびっしりと飲食店が立ち並んでいる。
この日の昼食はここでブラックペッパークラブ
(その名の通り、マッドクラブをブラックペッパーで味付けした料理)を食べようと決めており、
その予定に従いズバリ「蟹世界」という潔い名前のレストランに入る。
川に面したテラス席。
お目当てのブラックペッパークラブ(ちなみにマッドクラブはスリランカ産だそう)の他、
シーフードフライドライスクラブミートヴェジタブルサラダを頼んで食べた。
炒飯はイマイチだったけど、カニは実に美味かった。
さすが蟹世界。
隣席では白人中年男性2人が黙々とチリクラブなどを大量に喰らっていた。

「蟹世界」のテラス席から望む
レストラン「蟹世界」のテラス席から川を望む 連なっているのはすべて飲食店

「ブラックペッパークラブ」
「ブラックペッパークラブ」 少し辛めで美味かった


この辺はにぎやかで観光地然としながらもほんのりとした上品さを残しており、
規模はちょっと違うけどワシントンD.C.のポトマック川沿いのマリーナエリアを少し髣髴とさせた。

「クラークキー」
向こうに見えるカラフルな建物は「クラークキー」のショッピングゾーン


ボートキーからさらにクラークキーという名前のエリアまで少し歩いて、
そこからタクシーに乗り、今度は「DFSギャラリア」へ。
ここはオーチャードエリアにあり、
僕たちが泊まっている「フォーシーズンズホテル」からも徒歩圏内。
一通り見て回ったがそれほど面白いものはなく、
無難なチョコレートのみを購入して「DFSギャラリア」を出、再び街を歩く。

ここまで確か書いてなかったと思うが、実はこの日の街歩きにおけるメインタスクは、
ビーチサンダルを買うこと。
なぜかと言えば、明日、セントーサ島という観光地に渡り、
ピンクイルカのパフォーマンスを観ようと思っているのだが、
その時にオプションとして設定されている
“イルカにタッチ”みたいなのも申し込もうと思っている。
その際に波打ち際あたりまでどうやら入っていくらしいので、
それ用にビーチサンダルが欲しいのだ。
今回は靴しか持ってきていない。

イセタン」や「ウィーロック」といった大型ショッピングモールを見てみると、
日本でも「高いよ!」と声を上げそうな高級品ばかり。
「ビルケンシュトック」とか。
さすがにこのためばかりに1万円とかのサンダルを買う気にはならぬ。
「ナイキ」や「アディダス」もそれぐらい。
途中、その名も「ファーイーストショッピングセンター」、
外壁に漢字でデカデカと「遠東」と書かれた
ダーティでチープでダークなショッピングモールにも勇気を出して足を踏み入れてみたが、
ニセブランド時計はしつこく勧められたもののサンダルはなし。
そういやクアラルンプールにもこんなカンジの怪しいショッピングモールがあったな。

「ファーイーストショッピングセンター」
かなりデンジャラスな匂いがした「ファーイーストショッピングセンター」


結局、「フォーラム」というきれいな高級ショッピングモールを経由した後、
その向かいにあったこれまた「ファーイーストSC」並に怪しげな
オーチャードタワーズ」というショッピングセンターに入り、
その中のさらに怪しげな地下にあった「オーチャードスポーツ」という小さな店で、
どこまでいっても怪しい「ピエロ」という名前の
おそらくはドメスティックブランドのビーチサンダルを買った。
S$19(約1500円)
なぜか赤、青、白のトリコロールカラー。
妻の分は思うようなものが見当たらず、購入は先送りとなった。
ナイトサファリ」にもちょっと高いけどサンダル、売ってたから、たぶんそれになる。

買ったビーチサンダル
僕が買ったビーチサンダル


余談ながら、「ウィーロック」には「サカエスシ」という名前の謎の回転寿司店が入っていたが、
15時台とかの中途半端な時間帯にも関わらず満員ぽかった。

夕方、ホテルに帰り、部屋に戻る前に1Fのラウンジに行き、アフタヌーンティーを楽しむ。
いわゆるハイティー、ってやつだな。
英国文化の名残かな。
3段重ねのガラス棚のようなものに載ってやってきたアフタヌーンティーのスナックは
どれもこれもさすが、美味かった。
特にスコーンがバカウマ。
晩飯喰えるかな?

「アフタヌーンティー」のスナック
見た目もゴージャス、味も素晴らしかった「アフタヌーンティー」のスナック


部屋で少しだけ休んで、18時過ぎにタクシーで再出発、昨晩に引き続き「ナイトサファリ」へ。
今日は徒歩で踏破するのだ。
ナイトサファリ」はトラムだけでも徒歩だけでも
すべての範囲を回ってすべての動物を観ることはできず、
両方行って初めて制覇できるのだ。

連日の「ナイトサファリ」
連日来ました「ナイトサファリ」 これは開場前にエントランスエリアで行われているショー


到着直後はまだあんまりお腹も空いていなかったので、
まずは「フィッシングキャットトレイル」を一歩き。
コースの名前にもなっているフィッシングキャットはもちろん、
小犬ほどの大きさのマメジカ
人を見ると集まってきてキーキーキーキーわめき声を挙げるかわいいカワウソたちに、
池に潜んでほとんど身動きしないガヴィアルなど。

フィッシングキャットトレイル
倒木の上を歩くフィッシングキャットトレイル(和名はスナドリネコ)

鼻面を出すインドガヴィアル
鼻面だけを出してジッと潜んでいるインドガヴィアル


その後、一旦エントランスの方に戻って
ウルウル」という大きなレストランでブッフェのディナー。
なかなかどうして、料理の種類もそこそこあり、充分美味いし、
サファリ然とした雰囲気もいい。

サファリレストラン「ウルウル」
サファリレストラン「ウルウル」の外観


夕食後、今度は「レオパードトレイル」を歩く。
レオパード(ヒョウ)が寝そべっている姿は間近に観ることができ、
またさんざん探してようやく(辛うじて)見つけたスローロリスには感動した。
野生のものはおそらく非常に希少なウンピョウもおり、
また直立する木のてっぺんで今にも空に飛び出しそうなムササビも。
当然あたりは暗いし、照明も必要最小限だから動物は見つけ難く、
見つけたとしても鮮明には観察し難く、
またフラッシュ禁止なので写真にもほとんど写りはしないけれども、
その万難を乗り越えて発見した時の喜びはなかなかに大きい。

ヒョウ
寝ているヒョウ

スローロリス
非常に見づらいが、木の間でうごめくスローロリス

樹上のムササビ
木のてっぺんに留まっているムササビ しばらく待ってみたけど跳ばなかった


イーストロッジで少しだけ休憩し、再び歩き出す。
奥の方にはキリンシマウマなど。
少し戻ってくるとそこにはアジアライオンが。
昨晩、トラムに乗っていて観た時も感激したけれど、やっぱり感動だ。
ねぐらになっている洞穴から這い出してきてノソノソと歩き回る、1頭、2頭、3頭。
別名を確かインドライオンといい、本当に絶滅寸前とも言っていい、
森林地帯に棲む珍しいライオン。
そのアジアライオンがこれだけいるのだから。

アジアライオンの群れ
これも遠く暗くて見づらいが、アジアライオンの群れ 中央に1頭寝そべっている


もちろんここ「ナイトサファリ」にも、「シンガポール動物園」同様、
目に見える檻などの管理設備はあまりないが、
その上でちゃんと管理されているんだなあ、ということもよく分かる。
この飼育技術は本当にすごいんだろう。

さらに遊歩道を歩いて道程はもう後半。
途中、トラもしっかり観た。
また、ハイエナを至近距離で観ると想像以上にデカいということに少し驚いた。
グレートデーン並みのインパクトだ。
ジャイアントフォレストトレイル」の吊り橋も渡る。
この時に少しだけ雨が降った。
今日は雨量が非常に少ない。

上体を少し起こしてこちらを見ているトラ
上体を少し起こしてこちらを見ているトラ


残念だったのは、遊歩道沿いに見えるはずのインドサイがなぜかいなかったこと。
昨日のトラムでは観ることができたけど、
サイはケニアのサファリの時も観られなかった希有な動物なので、うーん残念。

エントランスに戻ってきて、ショップで妻のサンダルTシャツ
そしてお土産用の小物をいくつか買った。
実は僕もここ「ナイトサファリ」、
もしくは「シンガポール動物園」のTシャツがとても欲しかったんだけど、
気に入るデザインのものはサイズが残っておらず、誠に残念ながら断念。
今回の旅行で一番「欲しい!」と思ったものだっただけに、これはサイ以上に遺憾だ。
エピローグとして、どうしても欲かったので帰国後、
公式ウェブサイトにアクセスして通販で買おうともしたけど、
送料のあまりの高さに、バカバカしくなって諦めた。
1回行ってるからねえ…。

妻のビーチサンダル
妻用に購入したビーチサンダル 向こうでは結構メジャーなアイテムらしく、履いている人をよく見掛けた

「ナイトサファリ」で買った妻のTシャツ
妻用に購入したサイ柄のTシャツ


今日も蒸し暑い中メチャメチャ歩いた。
23時過ぎ、「ナイトサファリ」を出てタクシーで帰る。
今夜の運ちゃんは無口だったが善人だったようで、
タクシー代を10セント負けてもらってしまった。
通常は逆だが。
そういえば昼間乗ったタクシーでも同じく10セント端数を負けてくれたな。
あまり小銭はいらんのか?

フリーのツアーならでは、これだけサファリを歩き倒すのも一興。

シンガポールに来て3日目、何となく思ったんだが、
社会的に成功しているのは本来ネイティヴのマレー人よりも、
中国系の人の方がどうも割合的には多そうだ。
今やアジアの華僑に限った話ではないが、チャイニーズパワーはすごい。




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