海洋空間マレーシア旅行記



第1日
2004年8月13日(金)
     2004.10.16 公開

担当している番組の生放送本番翌日なので眠いが、7:00起床。
荷物が大きくて重いので空港までタクシーで行こうかどうか、
前日までかなり悩んだが、
自宅から関西国際空港まで乗って行くと軽く2万円オーヴァー、
妻の強硬な反対もあり、ここは一つ耐え忍んで電車で向かうことにする。

このたびの旅行はJTBのパッケージツアー、定められていた集合時刻、
10時の少し前に問題なく空港カウンターでチケット類などを受け取りチェックイン、
荷物を預けて搭乗時刻までブラブラする。
喫茶店でモーニングセットを頼むが、
まだ体は寝ているみたいでトーストもまったく進まない。

マレーシア航空の機体
我々が乗るマレーシア航空 MH51

出発便は12:00発のマレーシア航空、MH51。
コタキナバル経由でクアラルンプールに行く便で、
我々はコタキナバルで降りるのである。
飛行時間はおよそ4時間半
日本とマレーシアの時差は-1時間
日本時間の正午がマレーシアでは午前11時となる。
ちなみに機内食は赤魚の煮付けという
いかにも怪しげなメインディッシュであったが、
予想に反してなかなか美味かったではないか。
現地時刻の16時頃(日本時間17時)、
無事にコタキナバル国際空港に降り立つ。
ボルネオ島に上陸だ。

印象としては小ぢんまりした、いかにも南国らしい空港だなあ、といった感じ。

コタキナバル国際空港内の様子
ご覧のように南国テイストあふれるコタキナバル国際空港

空港のマネー・ショップで円からマレーシアの通貨である
RM リンギット・マレーシア(1RM=約30円)への両替を済ませ、
JTBのお出迎え現地ガイドと合流、バスに乗り込んでホテルへ向かう。
我々と一緒にバスに乗り込んだ日本人ツアラー一行は20数名ほど、
まあいろんなコースのお客さんたちが混在しているはずだから、
イヴェントを消化するごとに人数は減っていくのだろう、恐らく。

バスの車窓を流れる景色はかなりの田舎風景。
街道沿いに生い茂っている熱帯特有の巨大植物などもひっくるめて、
今の日本では目にすることはない眺めだ。
テレビでしか見たことないような、
川の上に建っている水上住居群も大いに興味を惹く。

コタキナバル郊外の水上住居群
小さくて分かりづらいが、こんな水上住居群が車窓から見えた

ただ、首都からも遠く離れているゆえ、相当田舎であることは間違いないのだが、
そこかしこで行われている大規模な工事現場の数々も非常に目立った。
とにかく工事ラッシュと言っても差支えがないぐらい、
本当にあちこちで建築工事が行われており、
ところどころに近代的なビルディングも見える。
その工事のほとんどがマンションやショッピング・モールを造っている現場らしく、
またそれに伴い樹々が引っこ抜かれ土が削られた山々、
いわゆる造成地もとても多い。
ある意味、数十年前、
高度経済成長期にあった日本の風景に通じるものもあるのだろうか。

空港から走ること1時間弱、バスはボクたちの今日と明日の宿泊地である
シャングリ・ラ・ラサ・リア・リゾートへ到着。
正面エントランスの車止めのあたりにいきなり、
クジャクのような色鮮やかな巨鳥が数羽ウロウロしている姿が見えて、
早くも心湧き躍るではないか。
南国リゾートの匂いがこれでもかというほどに満ちている。

ホテル敷地内をうろつくクジャク
こんな色鮮やかなクジャクの仲間がいきなり姿を現す

シャングリ・ラ・ラサ・リア・リゾートのロビー
シャングリ・ラ・ラサ・リア・リゾートのロビー

ロビーでウェルカム・ドリンクのトロピカル・ティーに喉を潤しつつ
ガイドさんの説明を聞き、そして部屋へ入る。
ボクたちの部屋は1階、
出入り可能な巨大ヴェランダ・サッシから一歩出るとそこはもうビーチサイド、
どこまでも美しい広大な芝生が広がり砂浜へとつながっている。
見たことのない鳥たちが聞いたことのない歌声を奏でているのも、
目と耳に心地よい。

部屋のヴェランダを出るとこんなカンジ
1階の部屋のヴェランダを出るとそこはもうこんなカンジ


時刻もちょうど夕飯時、お腹が空いたのでリゾート内にあるレストラン「コースト」へ。
ナイフとフォークを使い、ナプキンを膝の上に広げてディナーをとるといったタイプの、
とてもリッチな雰囲気を醸し出している、
アジアン・テイストなフュージョン料理のレストランだ。
ピアノとチェロ、サックスを従えた女性シンガーが
ジャズやポップスのスタンダードを歌う生演奏もあり、ゴージャス。
リゾットパスタバッファローの乳で作ったモッツァレラ・チーズ
ダックのグリルスロークック・サーモンなどなどをオーダーし、
妻ともどもお腹パンパン。

「コースト」を堪能中の妻
どれも美味 「コースト」のディッシュ

「コースト」内の生演奏
店内の生演奏も雰囲気作り

ボクたちは予約はしていなかったものの、
18時半頃と早めに入ったので問題なかったが、
見る見るうちに店は客で埋まり出し、ボクたちが食べている頃には
予約なしの人は入れなかったみたいだ。
ちなみに客層はアジア人と白人の割合が半々ぐらい
ひょっとしたら白人の方が少し多かったかな。
アジア人の中でも特に日本人が目立つということもないみたいで、
韓国や中国、台湾などなどからも多く来ているようだった。
その辺は近年日本に大挙して訪れてきている
アジア人観光客たちの姿を思い浮かべてみれば分かりやすいかも知れない。
また白人たちも、ここマレーシアの位置から考えて
北米やヨーロッパから多数の観光客が来ているとは考えにくいので、
オーストラリアといったオセアニア方面からの人たちが多いのかな、
と勝手に思ってみた。

食事後、少しホテルの敷地内を散策する。
そして、ここラサ・リア・リゾート内には自然保護区というものがあり、
そこの計らいでゲストに21時から23時まで野生動物観察デッキを開放
そこでじっと息を殺して待っていれば
スローロリスオオトカゲといった動物たちを見ることができるかもよ、
というサーヴィスがあるので、21時
敷地の外れにあるその観察デッキへ向かう。

リゾート内の自然保護区入り口
ここから先が自然保護区

着いてみるとすでに客でいっぱいで、やや驚き。
しかもここに来ている人たちは不思議なことにほぼ日本人だった。

30分ほどじっと待ってみたが、
日本では見たこともない巨大ヤドカリがうごめいていた以外は
何も見られなかった。

再びリゾート内散歩、夜のビーチに置いてあるデッキチェアーでうたた寝をしてしまう。

こんな態勢でうたた寝
こんな態勢でうたた寝をしてしまった

虫除けもせずにTシャツ、短パン姿で肌をさらして寝ていたので、
各所のあまりのかゆみに耐えかねて目を覚ますという恐ろしい事態に。
熱帯なめ過ぎた。

やっぱり動物が見たいと、手足をボリボリと掻きながら22時
野生動物観察デッキに戻る。
人はガクンと減っていたが、ここでも30分ほど待つも何も現れず。
そうそう簡単に出会えるものではないのだろうな。

部屋に戻ってテレビを付けたらNHKが映ったので見ていたら、
巨人のナベツネ オーナーが
大学生選手への裏金疑惑の責任を取って辞任のニュースにビックリ。
それから部屋に置いてあったウェルカム・フルーツをせっかくだから食べてみる。
これも日本では見たこともない、デカいドランゴンフルーツ。
そしてディズニー・チャンネルでやっていた映画『モンスターズ・インク』を観る。
当然放送していたのは英語のオリジナル版だったが、
何とか大体のストーリーは分かった。
今まで観たことがなかったが、日本に帰ったら日本語版を観てみよう、
と思うぐらい面白かった。




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