海洋空間車



MGFからアルファスポーツ156ワゴンへ〜乗り換えの道程


その9「納車!」   2004.8.28


後日役所や警察に足を運び必要書類を揃えてショップに郵送、
数日後店から「登録が終わりました」、つまりナンバーが付き、
いつでも納車できまっせ〜、という旨の連絡をいただく。
もちろんすぐにでも引き取りに行きたい気持ちはやまやまだったが、
仕事の都合でその約2週間後、7月31日(土)に納車日を設定する。

あと残っている作業といえば、自動車保険の車両入れ替え。
今入っている保険はMGFを買ったディーラーが代理店となっているので、
そのまま入れ替えだけしても後々面倒臭くなると思い、
思い切って入り直すことにする。
一度相談してみようと、生命保険でお世話になっている保険のお姉さんに連絡、
よくよく聞くと彼女の会社が扱っている自動車保険と、
今ボクが入っているMGFの自動車保険は同じ会社なので、
現況のまま代理店をディーラーから彼女個人へ変更すれば
自動車の等級も引き継いだまま何の問題もなく切り替えが可能とのこと。
素晴らしい。
ではちょうど納車日に切り替えが行われるように手配、
あとは本当に待つのみ、取りに行くだけだ。

納車日の7月31日(土)、
あいにく今年大量発生中の台風が接近しているという報も、
風は強いものの暴風といったレヴェルではなく、
また雨もどうにか降らずに持ちこたえてくれた。
今日で本当に最後のドライヴ、MGFを駆って京都のショップへ。
ナンバーの付いたボクの156スポーツワゴンはガレージではなく、
ショールームに展示されていた。

ショールームに展示されていた156スポーツワゴン
147の隣に置かれていた156スポーツワゴン

まだ実際に路上を走っていることが少ないNew156のワゴン、
しかも並行のMTがおよそ2週間店頭に飾られていたということで
お客さんたちの反応も小さくなかったようだ。
恥ずかしながら妻に指摘されて気が付いたルーフレールも
綺麗に処理されている。
スプリングの換装、アーシングも済んでおり、
とにかく何も言うことなし、大満足。

簡単に車についての説明をしてもらうが、
通常のディーラーの納車時と違いこんな店なので(無論悪い意味ではないよ)、
主にこちらが聞いたことについて答えてもらうといったカンジ、
分厚いマニュアルもイタリア語なのでもらったけど目も通せないのだ
(日本語のマニュアルのコピーはいただいた)。
特に意図や意志あってのものではないだろうが、
例えばエンジンオイル交換時期の目安や、
ミッションオイル、ベルト類といった消耗部品の交換頻度、
ボディコーティングの効果保持期間や洗車時のポイントなど、
そういった項目等に関して、
国産ディーラーのような手取り足取りの説明はまったくない。
もちろん聞いたら快く教えてくれるのだが、
恐らく彼らの脳内接客マニュアルには
最低限の車の知識を備えていない人への対応というものは
記載されていないのだろう。
無論先ほどから言っているように、
それは意地悪だとかいった類の他意あってのものではなく、
ただ単にそういった機会がこれまでなかったからに違いない。
そういったところも我々のような束縛を嫌う自由人にはありがたい。
消耗品の交換をキッチリしたサイクルで押し付けることをせず、
基本はすべて客の望むがまま、たとえ10万kmタイミングベルトを換えていなくて
「もうやばいんだけど…」と内心思っていても、客が「いや、まだいい」と言う限り、
決して執拗に勧めることはない。
一事が万事このようなスタンスで居心地はよい。
がしかし、お気付きのようにこれは客にとっては諸刃の剣でもあるわけで、
自分の車についてある程度の知識と愛情があることが大前提となる。
精進、精進。

MGFから私物を降ろし156SWへ積み替え、ついにMGFとお別れだ。
MGFについて簡単な説明を社長と営業のKさんにし、引き渡し。
良いオーナーに恵まれるように。

お別れのMGFとニューカマー、156SW
元気でなMGF(左)、よろしく156SW(右)
左奥に写っている短パンの男はショップのH社長


こうしてボクの新たなカー・ライフが始まった。

(了)




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