私の方が7つ8つ年下なので時に馴染みがなく共有できない思い出話も出てくるが、概ね嗜好が一致する少年期を昭和に過ごしたアホ男児の一人である私の胸の深奥に、すっと沁み入り浸潤していくエッセイである。
個人的に最も感銘を受けたのは、「レインボーマンはレ陰謀マンか?『インドの山奥で』問題を考える」の回。
全体を通し、題材のチョイスから物語の展開、そしてオチの付け方に至るまで、書き手の力量を充分に感じさせる軽妙なエンターテインメントに仕上がっている。
「地球の歩き方 ムー〜異世界の歩き方」、「ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実」、「『プロレススーパースター列伝』秘録」の3冊とともに本棚に並べたくなった一冊だ。
高野秀行氏の著書「幻の怪獣・ムベンベを追え」を紹介しているくだりがあり、改題前のオリジナル版のタイトルはこちらで合っていると思うが、であるならば出版は1989年であり、本書では1999年と誤って表記されているのが引っ掛かった。
極私的にモニュメントとなるのは、「未確認思考物隊」に言及されているところに他ならない。
1から10まで自分がやりたいことを詰め込んだ番組だったので、それがこのような形で大槻ケンヂ氏にポジティヴに評価されていることは大変嬉しく、報われた思いがする。 |