海洋空間バンコク随感録




 第14回 ロイクラトーン   2004.12.13


タイには毎年この時期に行われる
ロイクラトーン(灯篭流し)という祭りがあります。
この祭りはスコータイ時代に始まった水の精に感謝する祭りです。
タイの陰暦11月または12月の満月の日の行事で、
この夜が川の水位が最高となります。
今年は11月26日(金)に行われました。

去年のロイクラトーンの日の夜は部屋で普段通り過ごしていました。
日が暮れた頃にお祭りの音楽が聞こえてきて、
外を見てみるとアパートのプールで小さな祭りが行われていました。
灯りがキレイで驚きました。

アパートの部屋から見えたロイクラトーン
アパートのプールで行われていたロイクラトーンを部屋から

「なるほど、ロイクラトーンとはこれのことね」
そこでようやくこの祭りに興味が湧いてきました。
そういえばアパートのスタッフが昼間に『クラトーン』を作っていたっけ。
クラトーンとはバナナや蓮の葉で作った灯篭のことで、
この上に花、ロウソク、線香やコインを乗せて水に浮かべます。
せっかくだから、クラトーンをもらって同じアパートの友達とプールへ行ってみよう。

手作りのクラトーン
手作りのクラトーン


プールサイドではアパートのスタッフがウィンナーやムーサテーを焼いたり、
ジュースを入れていたので、気分を盛り上げるためにまずは腹ごしらえ。
それにタダだし…。
そしてクラトーンのロウソクに火をつけてもらい、
しばし自分のクラトーンの行く末を見守りました。
でもこの時期、意外と夜風があるので途中で火が消えてしまった…、無念。
がっくりした私たちを発見したプール掃除担当のお兄さんが
風除けに大きな葉っぱをちぎって私のクラトーンにさしてくれました。
おぉ〜、目立つ目立つ!
すごく不恰好。
それなのに、お兄さんのアイデアも風とともにすぐに消えてしまった。
「もういいよ」と言った私の言葉が彼の闘志を呼び起こしたのか、
彼は何度も何度も『葉っぱつきクラトーン』に火をつけていました。
それより私たちは葉っぱに火が燃え移りそうで心配でしたが、
ロウソクの火が消えてはつける作業に走り回っているお兄さんを横目に、
友達と私はプールサイドで満月について語り合って?ました。

すぐに火が消えてしまった私たちのクラトーン
手前に寄ってきた私たちのクラトーンは
すぐに火が消えてしまった


ちなみに、今年のロイクラトーンは、私と旦那と家庭教師のマニーちゃんと3人で
バンコク一盛り上がるチャオプラヤー川へ行って来ました。
でもすごい人出だったので早々に引き返し、近くのシーフードレストランで
日本人男性にふられたばかりのマニーちゃんの恋話を延々聞かされたのでした。

この日の街中にはロイクラトーンの衣装に身をまとった子供たちがたくさんいます。
本格的なショーはホテルで見物することもできるので、
この時期は観光客が殺到します。
全国の河川、沼、池、運河、プール?が
小さく揺れる灯火で埋め尽くされとても幻想的、
特に本場スコータイが有名で盛大に行われるようです。

これぐらいの時期(12月〜1月)は一年で最も過ごしやすい季節なので、
ロイクラトーンを体験がてら、タイ旅行はいかがでしょうか。






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