海洋空間水槽日誌


2005年6月12日(日)
設備一式が届く!
昨晩遅く、ついに発注していた水槽など初期設備一式が自宅に届けられた!
ショップの店長と店員の計2名が、
大阪府吹田市内のショップを営業時間終わり際に発って店のトラックで運んできてくれた。

リヴィングの隅に置かれた120cm水槽

さすがに120cmガラス水槽は重い。
自重だけで50kg以上、水も200l以上入るし、底砂と合わせたら軽く300kg!
ガラスだから蓋も含めて取り扱いには気をつけねば。

そして本日、ホームセンターで必要な物資を買い揃えたりして、
15:30、いよいよ水槽セッティングに着手する。

…。
…。
…。

何と何と翌0:30まで、実に9時間もの間ぶっ通しで、飲まず喰わず、
一切の休息も挟まずに作業を続けてしまった!
おしっこ1回行っただけだ、マジで。

水槽がそれなりに大きいのでレイアウトを考えたりするのは楽しかったけど、
特に大変だった作業は、底砂(大磯砂)の洗浄、水草の配置、濾過装置の接続、
そして何よりも水槽に水を入れる作業そのもの。
今回はバケツで1回ずつ入れるという無謀なチャレンジで乗り切ったが、
これでは体がもたん&時間が掛かり過ぎる、次回の水換えからは電動ポンプが必須だな…!
あー腰が痛い。

底砂とレイアウトをひとまず終えたが、ここから水を入れるのが大変…

でもやっぱりもろもろセッティングが整い、すべての器具類が働き出して、
蛍光灯に照らされたアクアリウムを見た瞬間は感無量の一言。
レイアウト含め、手直ししたい細々としたところがいくつかあるけれど、今日は満足して休むとしようか!

部屋を暗くして蛍光灯を点けてみる
主な初期設備
・水槽…レグラス R-1200(KOTOBUKI)
・水槽台…ウッドキャビネット 120 ライトウッド(ADA)
・照明…ツインライト S1200 グレー(KOTOBUKI)×2
・照明台…専用ライトスタンド(KOTOBUKI)×2
・濾過装置…エーハイム クラシックフィルター2217(エーハイム)×2
・濾材…エーハイムサブストラット プロ レギュラー 5l(エーハイム)、パワーハウス ソフト L 5l(クリオン)
・底床…大磯砂 8厘 20kg
・水質調整剤…白い麦飯石 溶液 ウルトラ(Flex)

2005年6月13日(月)
餌メダカ90尾を投入
ショップに行ってセッティングの報告がてら少し雑談を交わしつつ、
パイロットフィッシュとしてゆくゆくは餌ともなるメダカを買って帰る。
ヒメダカ、90尾で500円ナリ。
哀れ。
それと、水作り用に店の水槽で稼動している濾材をドカーンと分けてもらう。

他の買い物もあったのでホームセンターなども回り
(最近のホームセンターのペットコーナー、特にアクア関係の充実ぶりはなかなかすごい)、
ホースやメンテナンス用の小物をいくつかと、水換え用のポンプを購入する。
ちなみに電動ポンプは、風呂から洗濯機に水を吸い上げる用のものを買ったんだが、
ほとんど性能的に同じものが「アクアリウム用」というだけでほぼ4倍の値段で売っていた!
まったくアホらしい。
あと、ゆくゆくの活き餌用や、何かの折の魚隔離用に、35cmの水槽セットも買う。
メイン水槽と同じコトブキの「レグラス R」で揃えてみた、何となく。

帰って水槽内の手直し、修正をいくつか行いつつ、
ショップから分けてもらった濾材に染み込んでいた水も水槽内とフィルター内に存分にばら撒いてみる。
そしてついにメダカたちを120cm水槽に投入!
90尾といってもこの中に入ると本当にまばらだ。
すでに弱ってしまっていたのか、数匹が命を落としてしまった。
南無南無。

投入を待つヒメダカたち

しかしメダカでもこうやって我が家の水槽内を泳いでいるのを眺めているのはまったく飽きない。

セッティング直後から、水質調整剤の影響か、水の濁り(緑色に見える)が気になっていたんだが、
1日経って少し収まったみたいだ。
やっぱりまだ立ち上げたばかりだし、底砂などからも濁りが出ているはずだから、
バクテリアなどなどが仕事し出すまで気長に待つか。
早く澄んで安定したらいいなあ。
購入した主な生体、設備
・ヒメダカ×90(\500)→120cm水槽
・水槽セット…レグラス R-350(KOTOBUKI)など

2005年6月17日(金)
各ショップについてのファースト・インプレッション
会社の徒歩圏内に「トロピカルフィッシュ佐野」(大阪市北区)という熱帯魚店を発見した。
早速偵察。
決して広くないし新しくもなく、それほどきれいでもない(失礼)店だが、
老舗っぽく、玄人好みしそうなショップだな、と感じた。
生体の管理具合はまちまち、という印象だったけど、
2階にズラリと飼われていたアジアアロワナ群には正直圧倒されてしまった!

10数尾、そのすべてが75cm×60cmぐらいの水槽で1尾飼いされており、
どれもいわゆる目垂れや鱗の損傷がなく、素人目に見ても美魚揃い。
値札が貼付されていなかったので詳細は分からないけれど、
サイズもみな概ね40cm以上と大きかったし、
おそらく最低でも1尾20万円はくだらない代物たちだろうと思う。
しかもちょうど行った時間が給餌タイムと重なったみたいで、
ミルワームにバクバクと豪快に喰いつく瞬間も見ることができた。

また、ブラックアーマードプレコという初めて見るプレコがいて、しばし興奮して見入ってしまった。
サイズは20cmほどで、値段もそんなに高くなかった。
僕は、いかにも図鑑に出てくる古代魚です! 然とした風貌のアーマードプレコが大好きなのだ。
水さえできていたら買ってたかもしれんな…。
ちなみに器具類の品揃えはイマイチ。

そしてもう一つ、会社帰りに寄ることができる梅田の阪急三番街にある、
「トロピカル水草魚園ウエダ」(大阪市北区)という店にも行ってみた。
ここもキタの繁華街の一等地だから、店自体は狭いけれど、水草含め各生体の状態は良さそうで、
ネクタイ姿で接客していたおじさんもとても人当たりがよくて親切そうであった。
特に20cmほどのロイヤルナイフフィッシュがとても健康そうで、
ちゃんとケアされているんだなあ、という印象。
10cmほどのロイヤルプレコもとても美しかった。

場所柄、それほど魚に興味がない若い人たちなんかもフラリと入ってくることも多いみたいだけど、
おじさんは話好きなのか、明るくニコニコ応対していたよ。
ただ、これも立地の関係上どうしようもないのだろうが、値段は高め。

せっかくだからこれまで訪れた主なショップについての印象をここで少し記してみよう。

まず僕が水槽など初期設備一式を購入した桃山台の「グレートアマゾン」(大阪府吹田市)。
関西で魚を飼っている人にはかなり有名な大型店で、
僕も新御堂筋を車で走っているといつも目に入る、
“熱帯魚専門店 グレートアマゾン”という看板が以前からものすごく気になっていた。

立地条件もあるのだろうが、多くの生体を管理している割にせせこましくないスペーシングや、
比較的清潔な店内がまず好印象だった。
種類も淡水魚に限って言うと(海水魚はよく見ていません)かなり豊富に在庫しており、
眺めているだけでも退屈しない。
器具類も然り。
いろいろと質問した時の対応も真摯で信頼できたので、
総合的に判断してここで一式を揃えることにした。
これからも頼りにしてまっせ!

次に西九条にある「アワジヤ」(大阪市西区)。
この店は都市部にあるだけにそれほど広くはないが、かなり歴史のある名店のようで、
それらしき雰囲気はいっぱい。
特に、得意にしているというテラリウム水槽は圧倒的だった。
あんなものを部屋に置くことができればそれは毎日楽しいだろうなあ。

面積がないので郊外の大型店舗と比べると在庫種は少なめではあるが、
どの個体も健康そうで、トリートメントがきっちりされているんだな、という印象。
その分、価格も少し高目かもしれないが、決して割高感はない。
また海水魚もなかなか充実しているようだった。

この店も、質問に対する店員の応対は非常にプロフェッショナルだった。
たとえば「ウチでも売ってるけどレッドテールキャットやドラドはよほどの設備と覚悟がない限り
飼う(買う)べきじゃない!」と断言するなど、売らんがためのセールストークもないし、
とても信頼できる感じだった。

続いて豊中の「ペットバルーン 緑丘店」(大阪府豊中市)。
この店も前出の2店に違わず、関西のアクアリストにはおなじみの有名店。
大きく分けると1Fが淡水魚、2Fが海水魚、そして3Fがディスカス特集となっている。
2Fと3Fはそれほど詳しく見ていないけれど、
特にディスカスは1フロア使っているだけあってとても充実していそうだった。
海水魚コーナーも、サンゴの充実ぶりに驚いた記憶。
淡水魚の品揃えは大型店だけにそれなりには、だったけど、
正直期待ほどではなかったかな、という印象。

最後に東三国の「アフリカ 大阪店」(大阪市淀川区)について。
ここもご存知、と言うべきか、かなりの有名店である。
展示されている生体は、特に古代魚などの淡水魚好きにとっては大満足の品揃えと言ってよく、
そして値段もかなり安い。
しかし、臭いが強く、床も水浸しなど、店内の管理状態はイマイチ。
魚の健康状態も他店には及ばないように見え、
生育環境も見る限りケアが行き届いているという感じではなかった。
安かろう悪かろう?
あんな天井ギリギリの水槽に高級なアジアアロワナなんか入れたら
何かあった時に素早い対応ができないだろうし、状態の視認もしにくいだろうし、
目垂れも起こりやすいんじゃないだろうか?
また、店員の接客態度は最低レヴェル。
いかに安くても、他にも選択肢はあるのだから僕はこの店では買わない。

2005年6月18日(土)
水の緑化に悩み始める
水が緑色がかっているのが気になる

水槽の水がずっと若干緑色がかっているのが、すごく気になる。
立ち上げてから今日で6日目、経験豊富な人から見ればまだ時期尚早と言えるのかも知れないが、
僕も熱帯魚は今回が初めてだけど、これまで数十種類の生き物を飼育してきた経験があり、
魚もコイやドジョウ、金魚やメダカなどを健康に長年飼っていたことがあるのだ。
関係ないか…。

気になって仕方がないので、仕事終わりの衰弱しきった体に鞭打って初の換水を行う。
電動ポンプが早くも役に立った。
ちょっとしたコツはいるけど、メッチャ楽になった。

半分弱の水量を換えてみたけど、見た目の緑色はあまり収まっていないように思われる。
んー、困ったなあ。

いろいろ調べてみたんだけど、どうやら“水の富栄養化”という可能性が一番高いような気がする。
立ち上げ時にバクテリア(「バイコム78」)をドーンと投入し、
さらにショップに分けてもらった濾過槽の水もドーンと入れたことによって、
水槽内に魚がまだ少ないということも関係しているのか、生態バランスが崩れているのかもしれない。
もしくは、ショップの人に聞いてみたところ、
最初にセッティングした流木か何かにアオコが付着していたという可能性も充分に考えられるとのこと。
そういえば流木の一つの表面に緑青のような緑色のものがついていたことは確かである。
一応こすってそれを落としてはいたんだけど、それが甘かったのかもしれない。
あるいは蛍光灯の照射時間が長すぎたか。
ついついうれしくて1日14時間ぐらいは点けてしまっていたような気がする。

パイロットフィッシュとして泳いでもらっているヒメダカたちも、
元々体力がないということもあるのだろうし、高水温に弱いということもあるのだろうが
(暑い日が続くここのところ、水温は連日28℃台まで達している)、
数匹ずつ落ちていってしまっているのも気になる。
流木に白いカビが生えているらしいのも気になる。
いろいろ気になってしょうがない。
早急に手を打たねば。
亜硝酸とアンモニアもまだ一度も測っていないので、測定する必要もあるだろう。
pHは測ってみたらほぼ真ん中の中性で、問題なさそうだった。

さらに気になる現象に追い討ちをかけるように、俗にスネールと呼ばれる小さな巻貝を、
レイアウトした岩の上に発見してしまった。
まだ2〜3mmととても小さく、今の時点では1つしか発見していないけれどどうなることか。

2005年6月19日(日)
35cm水槽をセットする
先日、ゆくゆくの活き餌用、あるいは何かの折の魚隔離用に購入しておいた小型水槽を立ち上げる。
メインの120cm水槽と同じコトブキの「レグラス R」シリーズで、
サイズは35cm×22cm×28cmのガラス水槽。
それに外掛け式フィルターと小さな蛍光灯が同梱されたセット。
ひとまずライトは手を付けず置いといて、フィルターだけ回しとく。

それから、メイン水槽の外部フィルターも一度開けてメンテナンスしてみる。
ぬおお、いくら立ち上げ時とはいえ、まだメダカしか入ってないのにこんなに汚れるもんなんだな…。
でも機能は存分に果たしているようだ。
ひょっとしたら緑濁の原因の一つにフィルターの働き不足もあるかも…、と懸念していたんだけど、
それはないみたい。
行った主な作業
・35cm水槽設置

2005年6月20日(月)
ほぼ全換水に臨む
緑濁(といっても濁っていなくて水は透明なんだけど)水槽を浄化すべく、ほぼ全水換えに臨む!
つまり、リセットに限りなく近い。

まずはメダカたちを昨日立ち上げておいた35cm水槽に移送。
そしてメイン水槽から水を抜く。
昨日ショップで購入した水作の「フレンド2」を駆使して砂利掃除しながら排水、
と意気込んでいたんだけど、どうも難しい!
排水場所まで遠くてホースがやたら長いのも影響あるのだろうか。

ようやっと水を9割5分ほど抜き終わり、流木や岩などの掃除をしてから注水。
結果から言うと、懸案の緑濁は今のところほぼ解消された。
そして同時に、いくら無色の水でも、今置いている場所に今入れているもの
(水草や緑色の吸水パイプ、排水シャワーなど)を入れたままであるならば、
位置や光線などの加減によって、若干緑色に見えるのだ、ということがここにきて分かった。
何てバカな俺。

もちろん今後、日を置いてどうなるかが問題なのでまだまだ予断は許さないが、
とりあえずはホッと胸をなで下ろしておこう。

引っ越したヒメダカたちも元気に泳ぎ回っている。

メダカを35cm水槽に移送

ところで数日前発見したスネール(たぶん同じやつ)は5mmほどに成長していた!
今回の掃除の手からは免れてしまったようだ。
今のところ1匹だけだし、ヘンな話、
水槽に生き物が入っている状態が何かうれしいのでしばらく放っとこうか。
…ってこれ、はっきり言ってメチャメチャバカなことしてるのかも…?
スネールを食べてくれる魚をパイロットフィッシュとして飼うという手もあるかな。
クラウンローチなんかいいかもしれない。

スネール
行った主な作業
・ヒメダカを120cm水槽→35cm水槽に移送
・120cm水槽換水(約95%)

2005年6月21日(火)
クラウンローチとヤマトヌマエビを購入
会社帰りに「グレートアマゾン」に行き、クラウンローチ5尾とヤマトヌマエビ10尾を購入!
水槽のコケ&スネール掃除もしてくれたら、という虫のいい願いも込めつつ、
今日からメイン水槽で働いてもらおう。
クラウンローチはまだ稚魚で、サイズは4〜5cmぐらい。

ペールオレンジの表皮に黒いバンドが入ったクラウンローチは観賞魚としても充分に美しく、
なかなかかわいらしい。

ヌマエビは投入直後から120cmの水槽狭しと泳ぎ回り、
水草や流木にしがみついてコケを貪り喰っているが、
クラウンローチたちはかなり臆病な性格のようですぐに物陰に隠れてしまい、
人影が動くだけでちょっとびっくりしている様子。
やっぱりこのサイズの水槽に流木3本と岩を3つ入れると、
これぐらいのサイズの魚にとっては隠れ場所がたくさん。
一旦身を隠してしまうとその姿を探すのになかなか骨が折れる。
それでも2〜3時間も経過してくると少しずつ慣れてきたようで、
時折チョロチョロと底付近を泳ぎ回りながら流木に吸い付いたりしている。

流木の下に隠れているクラウンローチと上から覗くヤマトヌマエビ

それにしてもどう目を凝らしても、水槽の各方向から懸命に探し回っても、
どうしても4尾しか確認できない。
確かに投入したのは5尾なのだが、これは怪奇現象か?
それともまだまだ外の人間には見えない死角が存在しているのだろうか?
でもたとえ隠れているにしたって、他の4尾はだいぶ慣れて行動範囲を広げつつあるのに、
1尾だけずっと出てこないというのは若干心配だ。
1日経って元気な姿を見せてくれればいいのだが。

明日は給餌もしてみよう。
喰ってくれるかな。
でもクラウンローチに行き渡る前に全部ヤマトヌマエビたちに喰われそうでそれも少し心配…!
購入した主な生体
・クラウンローチ×5(約4〜5cm 各\380)→120cm水槽
・ヤマトヌマエビ×10→120cm水槽

2005年6月22日(水)
クラウンローチに初給餌
クラウンローチたちに初めての給餌を行う。
一応餌を落としたらワラワラと姿を見せてきて、底砂に吸い付いていたので一安心。
でもやっぱり4尾しかいない!
やっぱり怪奇現象だ。
マジでどこ行ったんだろう?
流木の中に思った以上にかなり深い穴があり、そこに潜り込むこともあるということは確認できたが、
ずっとそこにこもったままなのだろうか?
不幸なことにお亡くなりになっていたらいたで、ご遺体を回収しなければ水が腐敗してしまうし…。
うーむ。

それにしてもヤマトヌマエビのコケ掃除能力はものすごい!
一晩でウィローモスやアヌビアス、流木に付いていたコケがほぼきれいになくなってしまった。
恐るべし。

あと、先日購入した「アクアクロック」という蛍光灯用のタイマーを今日から使ってみたけど、
無事作動していたようだ。
行った主な作業
・「アクアクロック」(蛍光灯用タイマー)設置

2005年6月23日(木)
再び緑化傾向も水質は問題なし…
今日はクラウンローチのために新たに入手したコリドラス用の沈下性タブレットフードを与えてみる。
やはり水槽がでかいので給餌にはなかなか苦労する。
結果から言うと、喰わんことはないけどあまり好んでもいないかな…、というカンジ。
それよりも底に沈んだメダカ用の粒餌を
一所懸命拾って食べている姿の方がよく見られるような気がする。
むう…。

若干懸念していたヤマトヌマエビによるタブレット横取りも、やっぱりあった。
でもずーっと抱え込んで食べ続けているわけじゃないし、
クラウンローチが来てつつけばエビは餌を放して逃げて行ってたので、
それほど心配することもなさそうだ。
そしてクラウンローチの数はやはり4尾。
やはり…?

クラウンローチとヤマトヌマエビの餌の取り合い

夜、帰宅して見てみると、半分溶けかかったタブレットがまだいくつか余っていた!
ありゃ! ついあげすぎた。
今はまだ魚も少ないからいいかもしれないが、
それなりのサイズの魚がそれなりの数入っているようになれば
餌のやり過ぎは甚大な水質悪化をもたらしうる。
要注意。

そして全換水してから収まっていた水の緑化がまた少し見られ始めたような気がする。
濁っているわけではないから透明度は高いままだけどやっぱり少し緑色がかってきたような…。
それとも気にし過ぎて見ているから神経質になり過ぎていて、
ひょっとしたらオーヴァーに感じられているだけなのかもしれないけど…。
これもやはりまだ水をが汚すような環境じゃないし、
ましてや濾過システムもまだまだ確立していないから、どうしても植物性プランクトン、
いわゆる緑藻あるいは藍藻の発生が起きてしまうのだろうか。
生体に害はないはずなので、週に1度の半換水をしながら様子を見るしかないか。
本当にただの気のせいかもしれない…。
いや、やっぱり…。
???

これを機に、pH、アンモニア濃度、亜硝酸濃度も測定してみた。
アンモニア濃度と亜硝酸濃度の結果はそれぞれテストキットの定める最低レヴェルで問題なし。
前述のようにまだ水が汚れるような状態ではないからだろう。
若干びっくりしたのはpHの値。
7.8と、予想に反してアルカリ性を示したではないか。
酸欠になんかなりようがないのについつい24時間エアーレションしていたからかな?
それとも大磯砂から最初のうちだから何か出た?
あるいはよく分からないけど水草の影響?

おお、そういえばそもそもの、うちの蛇口から出る水道水のpHを測っていなかったわ、
と思い出して測ってみたら、7.6だった。
そこからわずかに上がっているとはいえ、元々弱アルカリ性だったんだ、うちの水道水が。
これも生体や濾過バクテリアたちがそれなりに機能し出したら
いい値に落ち着いてくれるんじゃなかろうか…、
と前向きな期待を抱いて時間を掛けて水を作っていくしかないか…。
ひとまずエアーレーションは止めてみた。
それに南米なんかの魚たちは弱酸性性を好む、というのが定説ではあるけれど、
極端なアルカリ性じゃない限り、たとえばpH8.0未満ぐらいであれば、
水合わせさえしっかりやればアマゾンの魚もまったく問題なく飼育できる、という説も聞く。
でも水質がアルカリ性の方がグリーンウォーター化が起こりやすくなるとか、
バクテリアが繁殖しにくくなるとかいう理屈もあるらしい…。

あと気づいたところと言えば、表皮が若干赤みがかっているヤマトヌマエビの個体がいたこと。
水温が高いこと(28℃台)が影響しているのか?
ヤマトヌマエビはその名の通り日本原産で、
主たる生息地は渓流らしいので高水温に弱いであろうことは容易に推察できる。
余談ながら、アクアリウムをやっている会社の後輩が最近ヤマトヌマエビを投入したところ、
体が赤くなって全滅した! という話を今日聞いたばかり!
ちなみにその後輩の水槽はもはや30℃に達せんばかりの勢いだそうだ…。

エビの体表が赤く見える

2005年6月25日(土)
元気のなかったクラウンローチ1尾死亡
仕事から帰ってきて見てみたら、クラウンローチ1尾が死んで沈んでいた…。
実は今朝の妻の情報によると、5尾とも生きていたらしいので、
おそらくこいつはその時すでにかなり弱っていたのだろう。
合掌。
あとの4尾は元気に泳いでいる。
ヤマトヌマエビも1尾お亡くなりになっていた。

メイン水槽を40%ほど換水する。
ようやく水作「フレンド2」が使えるようになったよ…。
やっぱりホースが長過ぎると吸い出しにくいみたいだから、短いホースでまず足元のバケツに垂らし、
そこから電動ポンプで風呂場まで排水することによって、見事成功を収める。
ちなみにこの方法を今まで思いつかず、
妻にさも当たり前に指摘されてはたと気付いたことは内緒である。

換水の時、流木のレイアウトを少しだけ変更して、
クラウンローチたちが穴に潜って隠れていても外から見えるようにした。
やっぱり姿が見えないと面白くないし、何より生死すらも不明になりがちだから…!

ちなみに姿が全然見えなかったのは当然怪奇現象でも何でもなく、
とんでもなく細長く深い穴が流木の1つに開いていたからだった。
本当に狭いところが好きみたいだ、クラウンローチたちは!

流木に開いた穴の奥深くに隠れているクラウンローチ

あと、吸水パイプのストレーナーにスポンジ・フィルターを付けてみた。

ストレーナーパイプにスポンジを付けた
死亡した主な生体
・クラウンローチ×1
行った主な作業
・120cm水槽換水(約40%)
・ストレーナーパイプにスポンジ取り付け

2005年6月27日(月)
本命古代魚、デルヘジ&スポッテッドナイフ&レインボースネークを購入
「グレートアマゾン」でついに本命の古代魚たちを購入する!
ポリプテルス デルヘジとスポッテッドナイフフィッシュとレインボースネークヘッドをそれぞれ1尾ずつ。
スポッテッドはちょうどいいサイズが入荷したばかりで、デルヘジは以前から目をつけていたやつ。
この2尾だけにしようか迷ったんだけど、何となく寂しかったからきりのいい(?)3尾にするべく、
体色が毒々しくも美しいレインボースネークも!
こいつも入荷したてのようだ。
どれもまだ成長途上で(レインボーはもう大人になりかけ?)、
幼魚から育てたいという僕の思惑とも合致。

ポリプテルス デルヘジ

スポッテッドナイフフィッシュ

レインボースネークヘッド

さらに60cm水槽セットもオーダーする。
やはりパイロットフィッシュとは言え、
愛着の湧いたクラウンローチたちを餌にするのはあまりに忍びない。
120cm、35cmと同じコトブキの「レグラス R」。
フィルターやヒーターなどの器具類は在庫のあるものはもう買って持って帰った。

余談ながらこの時、「グレートアマゾン」でちょっとしたハプニング発生。
きれいだなあ、と眺めていたブルーレインボースネークヘッドが
ちょっと目を離した隙に水槽から消えてしまったのだ!
慌てた店員のUくんが探し回るが結局見つからず。
見事? 脱走に成功してしまったようだ。
スネークの仲間は脱走が得意だと聞いてはいたが、目の当たりにしてしまった。
本当に少しの穴しか開いていなかったのに、フタに。
僕も充分気をつけねば。

その足でホームセンターに寄り、さっそく脱出防止用の金網ネットを買う。

家に帰って3尾を水合わせしている間、クラウンローチたちをメダカの入った35cm水槽に移す。
やつらと一緒にしたら食べられても決して不思議ではないし、事が起こってからでは遅いから…。
クラウンローチは物陰に隠れる習性があるので、隠れ家用の岩を1つ入れてやったら、
案の定活用している。

35cm水槽にクラウンローチを移した

さてさて、3尾の古代魚たちは水槽に入れた後も心配していた諍いごとをまったく起こさず、
とても仲良くしている、ように見える。
全長はそれぞれ、レインボースネークが約11cm、デルヘジが約12cm、
スポッテッドナイフが約10cmと拮抗していることもまだよかったのか。

3尾ともそれほどサイズの差がない 左からナイフ、デルヘジ、スネーク

クラウンローチを眺めているのももちろん楽しいけど、こいつらを見ているのもやっぱり飽きないな!
すでにそれぞれお気に入りの場所も決まっているみたいで、今のところすっかり落ち着いている。
日が経ちどうなることか、水槽内の平和も含めて。

元気に育てよ、みな。

23時を超えたあたりからスネークの遊泳が活発になり出した。
夜に元気になるタイプか?
デルヘジも時折上層まで旅して泳いでいる。
上層のオープン・スペースを悠々泳ぐ様はまるで、
「まんが日本昔ばなし」のオープニングで金太郎みたいな子供を乗せて空を飛んでいる
あの龍みたいだ。
購入した主な生体、設備
・スポッテッドナイフフィッシュ(約10cm \480)→120cm水槽
・ポリプテルス デルヘジ(約12cm \2980)→120cm水槽
・レインボースネークヘッド(約11cm \2980)→120cm水槽
・水槽…レグラス R-600(KOTOBUKI)
・水槽台…アクアボード600(KOTOBUKI)
・照明…ツインライト S600 グレー(KOTOBUKI)
・照明台…専用ライトスタンド(KOTOBUKI)
・濾過装置…エーハイム クラシックフィルター2215(エーハイム)
行った主な作業
・クラウンローチ×4を120cm水槽→35cm水槽に移送

2005年6月28日(火)
一番食欲旺盛なスネークヘッド
スポッテッドナイフとデルヘジとスネークヘッドに初めての給餌。
昨日一緒に購入した冷凍アカムシを与える。
一番元気に飛び付いてパクついているのはスネークヘッド。
このメンツの中では随一とも言える積極的遊泳性で沈下途中のアカムシを次々に口に収めていった。

もっとも積極的なレインボースネークヘッド

ナイフも頑張って捕食に参加しようとはしているのだが、いかんせん餌取りが上手くはないみたいで、
また現在やつの安住の地となっている水槽右奥のスペースからあまり離れようとしないので、
僕が見ている限りは数匹しか食べることができていなかった。
でも僕が少し水槽の前を離れたら遊泳スペースを広げていたみたいなので、
まだ人影にびっくりしている段階なのかもしれない。

なかなか陰から出てこない臆病なスポッテッドナイフフィッシュ

さて、独りアカムシに反応しなかったのがデルヘジなのだが、それには理由があった。
昨日まで水槽内に8尾ほどいたヤマトヌマエビが、今朝はまったく見当たらなかった。
妻の目撃情報もあり。
朝見たら、デルヘジの口からエビの長いヒゲが出ていたそう!
そしてその後、咀嚼して飲み込んでいったんだとか。
確かにデルヘジの腹を見たら、何か角張って出っ張っているじゃないか…。

エビ捕食疑惑? のポリプテルス デルヘジ

ただ8尾全部を食べたとはサイズ的にも少々考えづらいので、
スネークも少し手伝ったか(ナイフは口の大きさと体の厚みから考えてありえない)、
数尾のエビは未だ命永らえてどこかに身を隠しているか。
とにかく、恐れていたことが思ったより早く起きてしまったな…!
クラウンローチたちを避難させておいて本当によかった。

夜、帰ってきて見てみると、2尾ほど生き残っているみたいだ、ヤマトヌマエビ。
そして35cm水槽の方を見やると、死にかけていたヒメダカが1尾。
無駄死によりは他者の命の糧となって死すべし!
予定が早まったけど、そのメダカを実験的に120cm水槽に投下。

…。

今朝は食が細いように見えたスポッテッドナイフの縄張りに入り込んだメダカ、
こりゃ喰われるか、とドキドキしていたが、つついて噛み付いて追い払っただけだった。
まあ口に入るか入らないかのサイズではあったんだけど、まったく不甲斐ないではないか、ナイフよ。

しばらく水流に乗って漂っていたメダカだったが、
このナイフの攻撃がたたって喰われぬままお亡くなりになってしまい、
やがてストレーナーのスポンジにピタリと吸い寄せられてしまった。
お前ら、もう少し気付けよ!

だいぶ時間が経ち、スネークがストレーナーの目の前にやってきていたので
吸水パイプをぶんぶん振ってご遺体を落としてやると、ようやく喰いついて飲み込んだのであった。
とりあえず無駄死ににならなくてよかった。

さらにもう1尾、弱っていたメダカがいたので投入、またある程度時間が掛かったが、
今度はデルヘジがパクリと喰いついた。

ところで水の緑化は気にならなくなってきた。
だいぶバクテリアも増えて水がこなれてきたのかな?
その代わりと言っては何だが、ガチャガチャとレイアウトをかき回したので流木からアクが出たみたいで、
少し茶ばんでいる様子。
まあタンニンの色が溶け出したアマゾン川みたいだからいいか!?
あ、まだアマゾンの魚入れてないや…。

2005年6月29日(水)
また1尾、クラウンローチが死んでしまった… スネークヘッドは相変わらずパワフル
夕方、妻からTelがあり、帰宅したらクラウンローチ1尾とメダカが数尾息絶えていたとのこと…!
むぅ。

高水温も原因の1つか。
ちなみに今日の最高水温は29.9℃。
かなりやばい段階だ。
あるいは餌をやり過ぎてしまったためかもしれない。
案の定、というか帰って見てみると、
健在な3尾のクラウンローチたちのお腹はプックリと出っ張っていた。
今朝出掛けに、顆粒状の餌+コリドラス用のタブレットを2つ与えてしまったのだ。
1つで充分だったかもしれない。
35cm水槽の水量は約20lほどと少ないので、余った餌が招く水質悪化は思った以上に大きいはず。
そんな初歩的なことは頭では分かっていたはずだったが、
実体験を経ないと本当には理解できないのか…、不甲斐ない。

取り急ぎ1/2換水。
これで何とか立ち直ってくれと願うばかり。

と思いながらも、120cm水槽の方のナイフフィッシュは
昨日今日となかなか餌にありつけていなかったようなので、夜にも赤虫を入れてみた。
ピンセットで塊を持ってできるだけナイフの近くへ。
数匹は口にしたが、今回もスネークヘッドにほぼ奪われてしまった。
本当にスネークは大食漢。
精神的にも一番図太く、今のところ餌取りパワーもこの3尾の中ではダントツである。
昨日のヤマトヌマエビ捕食にしても、たまたま妻が見た時はデルヘジが喰ってたというだけで、
大半はこいつが喰らったという可能性も大いに考えられる。
ちなみにヤマトヌマエビ、まだ2尾ほど水槽内を隅々を逃げ回りながら未だ生き永らえている様子。

でも成長後の最大サイズではレインボースネークヘッドはこの中では一番小さい種だから、
そのうち形勢は逆転されるのだろうか?

そろそろ水槽内での3尾の安息の地というものも決まってきたようで、
特にスポッテッドナイフフィッシュは右奥の吸水管近辺がお気に入り、
というか身を隠すことができるからそこにいるのか、まるで引きこもりかと思うほど動かない。
しかし夜も更けて、
人の姿が水槽近くにない時はかなり広範囲を活発に泳いでいるということが確認された。
でも水槽に人が近寄るとすぐにサーっと奥に引っ込んでしまう。
相当臆病な性格のようだが、これは直るのかな…。
死亡した主な生体
・クラウンローチ×1
行った主な作業
・35cm水槽換水(約50%)

2005年6月30日(木)
新ショップ感想 クーラーが届き、35cm水槽にファンを設置
未体験ショップであった「アクアキャット」(大阪市阿倍野区)に行ってみる。
かなり小さなお店だが、その中身には圧倒された!
とにかく所狭しと並べられた水槽に魚の多いこと!
数も、そして種類も。
特にプレコ、ナマズの品揃えはすごかった。
他にもナイフフィッシュ(60cmはありそうなロイヤルも!)、ガーパイク、カラシン、シクリッドなどなど、
いわゆる古代魚・怪魚の類に入る魚がぎっしり。
まったく愛想はよくないけれど、
とてもマニアックで職人気質に満ちた風のおっちゃんが一人番をしていた。
でも何かを聞いたらちゃんと答えてくれるし、決して感じは悪くない、「アフリカ」と違って。

小さな店にたくさんの魚を詰め込んでいるので状態もそれなりかと思いきやそれが意外なことに、
かなり良好と言ってよい。
僕が行った時も網を片手におっちゃん、メンテに夢中だったし、
かなり世話には手間隙掛けているのだろう。

30分ほど、しげしげと眺めてしまった。
ブラックアーマードプレコはいたけど、本命のオレンジフィンアーマードはおらず。
残念。

夜、再び冷凍赤虫をピンセットでつまんでスポッテッドナイフフィッシュの口元へ持っていく。
今度は塊をバクリと飲み込んだ。
やれやれ。
餓死は当分しないだろう、これで。

そして、秘かにネット通販で注文していたクーラーが届いていた!
ゼンスイの「ZR 75S」というモデル。
120cm水槽ともなるとファンではとても冷却はおぼつかないので、
多少値が張ったがこれからの季節、高水温対策のためにはやむをえまい。
さっそく取り付けようと思ったが、ホースが足らず今日は断念。
週末にやろう。
これで夏もバッチリ?

120cm水槽用のクーラーが届いた

また、35cm水槽に冷却ファンと小型ヒーターをセットした。
購入した主な設備
・クーラー…ZR 75S(ゼンスイ)
行った主な作業
・35cm水槽に冷却ファン設置


2005年6月終了時点
120cm水槽
・スポッテッドナイフフィッシュ×1
・ポリプテルス デルヘジ×1
・レインボースネークヘッド×1
・ヤマトヌマエビ×2?
35cm水槽
・クラウンローチ×3
・ヒメダカ×相当数

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