MGFの記憶…
インテリア所感 2004.11.29 公開
MGFのインテリア全体に関しては、決して高い質感が感じられる、というものではない。
何の変哲もない樹脂製のパーツが多用されているし、
計器類も時計もシンプルなアナログだし、シート地もファブリック、
流行のモニター類もまったくなし(取り付けてないだけだけど)。
ところが、この車には“走ること”以外は何も求めていなかったボクとしては、
負け惜しみでもなんでもなくそれが本当に良かった。
ナヴィもいらない、カップホルダーもいらない、
ドアミラーが手動(…!)だって構うもんか。
車にはそれぞれ車種や使用用途に合った居住まいというものがある。
車を移動するリヴィングと捉え、
快適性やラグジュアリー感をウリにしているサルーンならば当然、
豪奢なインテリアも必要不可欠だろうが、身軽さこそ身上、
風と一体化するかのようなドライヴィング・プレジャーがウリの
ライト・ウェイト・オープン・2シーターであるMGFには
最低限の装備があればいいのだ。
もちろんデザイン性であまりにも劣っていては是非もないが、
幸いなことに伝統ある英国紳士のスポーツカー、
MGFのインテリアはシンプルながらも
少なくともボクにとっては十分美しいと感じられるナイス・デザイン。
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運転席周りの様子。
内装は黒で統一されており、ホワイトの計器類が目を引く。
ハンドルは径が小さくグリップは太目のボク好みで、スポーティー。 |
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ホワイトのインストゥルメント群が、
ガツガツしていない上品な雰囲気作りに一役買っている。
左から水温計、タコメーター、スピードメーター、燃料計。 |
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センターコンソールに設置されたアナログ・クロックもシンプルなホワイト。
こんなところにも大人のスポーツカーとしての味が出ている、とボクは思う。 |
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シフト・パターンは右下にバックがくるノーマルな5速配置。
ギアボックスもエンジン同様、ミッドにマウントされていることが関係しているようだが、
ストロークは大きめで、またノブ自体も遠心力を持たせるためかやや長めなので、
シフト・フィールはあまりスポーティーではない。
ちなみにノブの向こうに見えているアナログ・エアコン、晩年は効きが甚だ怪しかった…。 |
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