「
夜のピクニック
」★★★★★
恩田陸
新潮社
2006.11.20 記
手を精一杯伸ばせば届きそうな気もするんだけど決して届かない、自分もそこに居合わせることができる権利を持っているような気もするんだけど決してそうではない、そんな世界。
心臓と脳の奥底にある芯が、甘酸っぱくて気ぜわしい、それでいて悔恨にも少し似た気持ちで満たされる。