海洋空間佳本


四畳半タイムマシンブルース 四畳半タイムマシンブルース」★★★★☆
森見登美彦
KADOKAWA

2021.1.7 記
これまでの森見(あるいは万城目)作品にも通じる要素ではあるが、まず作中に出てくる下鴨幽水荘がまた、私が学生時代を過ごした下鴨の木造アパートを強烈に想起させ、その時点で何割増しかの引力で掴まれた。
というわけで、若干甘めの星4つ。
ストーリーは、タイムトラヴェルものとしては極めてオーソドックスでシンプルな筋立てで、こう来たかと唸らされるくだりがない代わりに、安心して読み進められるというか。
原案となった舞台は寡聞にして今回初めて知ったが、調べてみるとかなり忠実になぞられているようだった。
あと、なぜか「四畳半神話大系」を再読してみたくなった。





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