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「太陽の坐る場所」★★★★★
辻村深月
文藝春秋
2011.12.30 記 |
ちょっと恩田陸氏をも思わせるような、誰しもが持つ甘くて苦い、過ぎ去ったティーンエイジャーの日々の記憶を刺激する一作。 仄かに叙述トリック的な要素も取り入れられ、ミステリー好きにとっても退屈するような構成にはなっていない。 高校卒業から10年が経った今の視点から振り返られる青春時代の過去のエピソードが語られていても、まるで現在進行形の事件を見ているかのようなスリルに満ちている。
個人的には里見紗江子のブロックが秀逸と感じる。
章のラストへ向けて、グワッとヴォルテージを上げて読者の琴線に触れる流れが素晴らしい。 |
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