「
隻眼の少女
」★★★★☆
麻耶雄崇
文藝春秋
2010.10.27 記
これは典型的なフーダニット…? と思いながら、物語全体を包む何ともいえぬマンガチックなハチャメチャぶりや、細かいやりとり・描写の齟齬、文藝春秋らしからぬつまらぬ誤植などに首を捻りつつも読み進めていったのだが、終盤、種明かしの部分でグイッと強引に持っていく腕力はさすが。
ドタバタフィクションもここまでやりきられてしまうと、素直に楽しまざるをえない。