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「真夜中の探偵」★★★★☆
有栖川有栖
講談社
2014.12.2 記 |
前作、「闇の喇叭」のタイトルの意味は結局最後までよく分からなかったのだが、この「真夜中の探偵」に関しては、終盤でその含意が示され、ストンと腑に落ちた。
完全に"シリーズものの第2作"という頭で読むべきで、単品のミステリーとしては決して秀逸とは断言できず、また状況説明も不足しているように思う。
筆の運びに関しては、実績のある著者だけに確かで、途中で飽きて放り出すことなく読了することができる。
また、青春小説の側面も若干備えている。
シリーズ全体を鳥瞰した上での期待を込めて、星4つ。
ラストシーンは、ひょっとしたら「バイオハザード」が元ネタかな、とニヤッとしてしまった。 |
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