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「ラスト・ワルツ」★★★★☆
柳広司
角川書店
2016.7.16 記 |
シリーズ4作目、すでにお馴染みの感がある世界が出来上がっている。
ここのところ、ちょっと内容に不満が残る別の連作集などを読んだばかりだった影響があるのか、漠然とした不安を感じながら読み始めたわけだが、結果的にそれはまったくの杞憂で、いつものように濃密に練り上げられたプロットが限られた紙幅に込められており、満足を抱くと同時に安心した。
ここまでか、と読者がフッと気を抜いたところに、もうひと押しドンと来るから、読んでいて心地がいい。
どうしても「ゴルゴ13」と印象がカブってしまう。 |
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