通勤の電車の中で読んでいたら、ランの最期を迎えるところで涙腺にぐっと刺激が…まだ序盤だというのに、やれやれ。
著者は我が家のかかりつけ動物病院の院長。
既に8年ほどのお付き合いになるので、色々とお話をさせていただく機会は多々あるが、あくまで診療中や前後の時間帯での会話に限られ、もちろん私的なところを含めて深い部分に触れることはなかった。
この度、本書を読了することで、病院でのコミュニケーションを通じて知った院長のお人柄にぐぐっと全方向的肉付けがなされ、これまでより格段に立体的かつ身近で親しいキャラクターとして感じられるようになった。
幼少期の生い立ちまで振り返って綴られており、私自身、子供の頃から手の届くところにいる飼育可能なありとあらゆる生き物を飼ってきたのではないかと思うが、そんな自分の少年時代とも大きく重なる日々を送られていた様子。
また、当然生活圏が近いということもあり、共通の知人のエピソード等が出てくるのも大変趣深い。
生命と真剣に向き合ってきた院長の半生において、阪神淡路大震災を経験したこと、そしてご家族を見送ったことが大きな転機となっているのが、自ずと理解できた。
これからも院長からお話を伺う貴重な機会を大切にしたい。 |