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「ヒートアイランド」★★★★★
垣根涼介
文藝春秋
2006.11.28 記 |
垣根涼介は武論尊なんじゃないか、ひょっとして。
所詮絵空事、架空の世界の中とはいえ、ここまで“かっこいい男”を創出できる作家はなかなかいるものではない。
男が惚れる男。
男が憧れる男。
男がみんな、なりたかった男。
疎ましくも妬ましくもなく、「北斗の拳」を夢中で読んでいたあの頃のようにただ単純に“かっこいい”と思い、物語の展開にハラハラドキドキし、読後はスカッとする。 ある意味、ここまでド直球の真っ向勝負を挑んでいるアクション小説もなかなかないのかもしれない。 |
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