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「第三の時効」★★★★★
横山秀夫
集英社
2013.3.13 記 |
連作集だということは、本が手元に届いて初めて知り、長編好きの私としては正直、「短編か…」と少しトーンダウンしたのは否めないのだが、そんな先入観を吹っ飛ばしてあまりある傑作だった。
やや美化し過ぎの感もあるが、刑事たちの際立ったキャラクターはとてもアトラクティヴで、またプロット自体も、著者が得意とする警察内部事情の描き込みはしっかりしているし、そして古典的ミステリーを思わせるトリックまで取り込んで、ストレスなく非常に読み応えがある。
さすが、の一言。 |
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