海洋空間佳本


朝倉恭介 朝倉恭介」★★★★☆
楡周平
角川グループパブリッシング

2009.11.3 記
シリーズ最終作に当たる第6作。
そもそもが、今シリーズを通して明らかに存在が際立っているのは朝倉恭介の方であり、正直川瀬雅彦のすごさというか、かっこよさのようなものはあまり描き込まれていないように思われるのだが、この作品中においてはついに川瀬が大活躍。
というか、前作までまさに完全無欠の犯罪者であった朝倉恭介のあまりの凡ミスぶりが目につく。
あるいは、ご都合主義と言い換えてもいいかもしれない。
このような苦言を呈しつつも、星4つということは、やはりストーリーテリングが抜群に上手く、リーダビリティに富んでいる。
あの朝倉恭介と川瀬雅彦がいよいよ相見える、なんて設定だけでもワクワクさせてしまうところはさすがという他ない。





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