「
あきない世傳 金と銀 二
」★★★★☆
高田郁
角川春樹事務所
2016.10.21 記
相も変わらず、あまりにもベタ過ぎる展開なんだけど、本当に筆運びが上手いから、著者に操られるまま、ハラハラしたりホッとしたり、感動したりしてしまう。
もはや名人芸の域か。
山あり谷あり、波瀾万丈というのがこの種の物語の定番だが、どちらかというとこの第2巻は山寄りで、主人公が酷い目に遭うことが相対的に少ないように思った。
そういう意味では、読んでいて妙に安心もできた。