レンジローバー イヴォークへの乗り換え顛末記 2018.12.15
2004年7月に購入したアルファ156スポーツワゴン。
そのボディデザインに惚れ込み、またどうしてもオリジナルの左ハンドル、マニュアルトランスミッションに乗りたかったので、
正規ディーラー車ではなく本国イタリア仕様の新車を京都の専門ショップに頼んで輸入してもらった。
以来、これまで約13年半に渡って乗ってきたわけだが、年間走行距離5000〜7000kmと少なめで、
手を掛け大事に使ってきたとはいえ、これだけの年数が経てばそれなりに維持コストが嵩む。
運良くハズレの個体ではなかったが、
それでも10年を過ぎる頃から車検の度に大幅なパーツ交換が生じてドカンと請求が跳ね上がり、
最近ではやれO2センサーがイカれた、触媒もヤバい、サスペンションも全交換だ、クラッチのベアリングも破損してる、
タイヤも換えなければ…等と、車検毎どころか数か月毎に数十万円単位の金が飛んでいくような具合で、
迫りくる限界を感じていたことは確か。
そこに来て、この春からドーベルマンを飼うということが決まり、積載等を考えた場合、
今のアルファ156SWでも不可能ではないがSUVタイプの方が何かと便利になるであろうことが明らかに見えてきた。
そう思い、急遽車種を絞り始めたのが2018年1月後半のこと。
まず考えたのは、ボルボのV40クロスオーヴァーと、アルファロメオのステルヴィオ。
価格帯や車格は違うが、ボルボはV60よりV40の方が明らかにスタイリッシュなので。
ただ、V40は正規車にもラインアップされているがもちろん右ハンドルのオートマティック。
ステルヴィオに至っては欧州と北米では販売が始まっているが、まだ日本での正規輸入が始まっていない。
そこで、まずはこれらのオリジナルモデルをヨーロッパから引っ張ってこられないかと、
アルファを購入したショップも含めていくつかの業者に相談してみたが、もちろん可能ではあるものの、
排ガス検査費用や輸送料が乗っかってくるため、現地車体価格+100万円ほどにはなりそうとのこと。
必要なものにお金を出すことが惜しいわけではないが、
ほとんど同じものを買うのに僅かな拘りで100万円余分に払うほどの余裕がある身分ではない。
現実的な選択肢ではないと判断して、これらの車種の並行輸入は今回は見送る。
では国内の正規ディーラーで探すとして、オリジナルに乗ろうと思った場合、次なる候補は日本車か英国車ということになる。
そこで次にピックアップしたのは、ランドローバーのレンジローバー イヴォークと、レクサスのNX。
以前からあまりSUVに興味がなかった私が、数年前に日本に出回り始めた実車を見て、かっこいいではないか、
と初めて感じたSUVがイヴォークだったというきっかけがあり、
また元々オフローダーを長きに渡って作ってきたブランドだという点も個人的には非常にプラス。
イヴォークとプラットフォームを同じくするジャガーのE-PACEというSUVもありそれも一旦は考えたが、
日本での発売はもう少し先になり、まだ現物を見られないということで除外した。
ディーラーにコンタクトを取り2月初旬、イヴォークとNXを続けて試乗してみた。
イヴォークの場合、ミラー抜きでも1900mmあるという横幅が気になる。
全長が短いので最小回転半径はそれほどでもないが、
自宅近くの道など隘路を走った時のすれ違いなどはやはりそれなりに気を遣った。
その他は、座り心地抜群のシートの形状を始め、全般的に快適。
試乗車は最新のディーゼルエンジンだったが、音やパワー等もまったく問題なかった。
NXの方は、僅か5cm程とはいえイヴォークより全幅が狭いため、意外と路地ではその差が大きく感じられ、取り回しは少し楽だった。
車の出来自体は無論良い。
ただ装備はちょっとやり過ぎなんじゃないの…という印象も。
これはショップの店構えやスタッフのおもてなし等、レクサス全般に言えることだが、とにかく接遇が豪奢。
こうしたサーヴィスが好きで、そこに価値を感じる人ももちろん多いのだろうが、
私は個人的には、要らぬところはもう少し省いて、同じ車をもっと安く売ってほしいと思う…。
試乗を終えセールストークを聞き、一晩考えて出した結論は、イヴォーク。
まず大きかったのは納期の問題。
イヴォークは3月登録できるらしいが、NXは需要の高まりもあって、納車が5か月先の7月になるとのこと。
そもそもこれ以上余計な修繕費を掛けないために早めに乗り換えねば、という動機から始まった次期愛車探しなので、
これは致命的な要因となる。
イヴォークは、プライス的に非常にお得な限定モデルの提案があったのも大きかった。
FREESTYLE-Dというパッケージで、個人的に不要なものもあるが、
総額100万円オーヴァーのオプションがベースグレードに付いた状態で、本体価格がそのベースグレードよりも安い。
ボディカラーの縛りなどはあるが、元々素のベーシックなグレードが好きな私にとってとても魅力的な選択肢となった。
何より、ありがちな前年度モデルの在庫処分的な限定車ではなく、
2018年モデルのディーゼルエンジンというところにメーカーの気合も感じられる。
最後にもう1点付け加えるなら、レクサスは人気ブランドであるということも選択には作用したかも。
生来のひねくれ者なので、皆が持っている、乗っているものよりは、あまり見かけないものの方が食指が動く。
NXやRXは街中を走っていても本当によく見るから。
これまでMGF、アルファ156SWと、約20年に渡ってマニュアルトランスミッションの車に乗ってきたが、いよいよATか…。
2月下旬某日、ディーラーに赴いてキャッシュで頭金を納め、ローンの契約をした。
事前に銀行で金利1.4%のローン商品も見つけていたので直前までそれを使うつもりだったが、
ここにきてディーラーローンが1.9%→0.99%と大幅利下げを敢行し、そちらの利用で落ち着いた次第。
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