海洋空間メランコリアの手紙



第2回 この目さえ 光を知らなければ…     2005.5.29



『この目さえ 光を知らなければ…』〜「雲路の果て」Cocco〜

この目さえ 光を知らなければ
見なくて良いものが あったよ

幾度この歌詞に共感した事でしょうo

言わば知らぬが仏、って奴ですかo
少し違う気もしますがo

当時夏梅は心配もよそに
死ぬなと言われる事がうざくて仕方ありませんでしたo
まぁなんて贅沢者o
その時の心情は、こうですo

********************
例えば僕が今誰かに
「死ね」と吐いた処で
其れだけでそいつが死のうとするなんて
ある訳なくて

だったら誰かが今
「死にたい」と吐いていて
其処で僕が「生きろ」と言った処で
そいつは生きようとするだろうか?

そんな馬鹿な話が在る訳ないでしょう?

人の意志なんて簡単に変えれる訳が無いo

だから
「死ぬな」なんて簡単に謂わないで?

そんな軽い言葉で
「生きよう」なんて思えないよ...

テキスト「自殺」より
********************

まさにこんな感じでしたo
(てか自分で書いたもんだろーが

当時の夏梅は酷い自殺願望と戦っていましたo
今思えば全然戦えて無かったかも知れないヶレドo
実際自殺未遂も何度もしましたo

過去ァタシは人生最初で最後の大恋愛をしましたo
愛をバカにして生きて来たァタシが
初めて人を本気で愛したo
同様に愛をバカにして生きて来た彼が
初めて本気でァタシを愛して呉れたo

二人は手を取り合い
二人の為の曲を作り
一生を誓いましたo

「一緒に死のう」

彼は躊躇も無く決心して呉れましたo
ァタシが死にたい、と言うと
「俺は未だやりたい事あるから、もうちょっと待って」
そう云って呉れましたo
誰かの本物とも解らない「死ぬな」と言う言葉より
ずっとずっと本物であって、嬉しいものでしたo


だから彼の為だけに生きてたo
いつか疲れて死ぬ時まで
彼の為に生きようと、
死にたくならない様に
好きな歌で命をギリギリの線で繋ぎ止めてo

でもァタシは彼の為に彼を手放しましたo
何が本物の愛だ
今からすればそんな感じですが
だけどやっぱりその時の「愛」を疑う事の出来ない自分が居るo

ァタシの病気を初めて認めて呉れた人
ァタシの歌声を初めて認めて呉れた人
ァタシの感性を初めて認めて呉れた人

ァタシが生きてる、事を初めて認めて呉れた人…

ァタシの為に、初めて泣いて呉れた人…

それでも手放したo
彼は変わって仕舞ったo
もう「彼」は何処にも居ないo

そしてそんな過去を忘れきれない侭
何となく過ごす日々の中で
矢張り自殺願望はあって

だけど色んな人に「死ぬな」と言われて
信用出来ない言葉に葛藤を覚えて
苦しむ日々が続きましたo

そんな時に書いたテキストが、これですo


何も知らなければ
何も聞こえなければ

一人で死んで仕舞える、

そう思ってたooo

丁度一年前の、お話o

人を信用する事を忘れて仕舞った、 悲しいをんなの お話o





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