海洋空間車



MGFの記憶…

MGFはミッドシップ     2004.11.30 公開


MGFはMRレイアウト。
MR=ミッド・エンジン−リア・ドライヴ
つまり車体の中央にエンジンを配置し、駆動輪は後輪というレイアウトのこと。
世の中を走っている乗用車のほとんどは、
エンジンを車体の前部、ボンネットの下に積んでいる。
言うまでもなく自動車の部品の中で一番重量があるのはエンジンなので、
いきおい、その鼻先に最も重いものを置いて走っているということになる。
ものの運動を司る物理法則からいうと、
物体のできるだけ中心に近いところに重量物を配置する、
つまり重心をより物体の中央に近付ければ、
その物体の挙動がよりスムーズになることは自明。
車の基本運動である、
走る・止まる・曲がるという動きについてももちろんその通りで、
車体の中心が重心であればよりスムーズに速く、
そして無駄なエネルギーを費やすことなく操縦できる
のである。
その意味で、重いエンジンを中央に持ってきたこのミッドシップ・レイアウトが
理論上は最も理想に近いと言えるのだ。




エンジンフード
ちょっと分かりづらいかも知れないが、これはトランクを開けたところ。
写真左下から右上にかけて斜めに走っている黒いのエンジン・フードの下に
エンジンが収められている。
整備性は最悪で、とてもじゃないがオイル交換一つすらとっても素人には手が出せない。
え、フロントエンジンでもやってないじゃんって?
それはさておき、視認によるエンジン・コンディションの把握もままならないので、
そういったことが気になる向きには精神衛生上よろしくない車ではある。


シートの後ろはすぐエンジンルーム
このようにシートの後ろはすぐエンジンルーム、
リクライニングなどという機能は、その概念すら微塵も存在しない。
しかし意に反して耳に届くエンジン・ノイズは決して大きくなく、
遮音はそれなりにしっかりされているようだ。
音に関して言えばそれよりも、
80km/hを超えたあたりからうるさく感じられ出すウィンド・ノイズの方がはるかに気になる。
まあこればっかりは幌屋根のロードスターだから仕方ないけど。


トランク
トランク・スペース。
これを見た方が一番上のエンジン・フードの写真も分かりやすいかな。
はっきり言って思っていたより結構な量の荷物を収納することができ、
高さのあるものや長尺モノを積みたかった時以外はあまり困った記憶はない。
ゴルフバッグも入るし。
ただエンジン・ルームと隣接しているので、ある程度走った後、
中に入っていた荷物を取り出すとかなり熱くなっていることも。
ナマモノ厳禁。
ちなみにトランク左奥に見える黒い物体は、
純正パナソニック製のクセに壊れまくった6連奏CDチェンジャー。
それがトラウマになって現在の愛車にはCDチェンジャーを付けるのは止めた…。


フロント・ボンネットの下
フロント・ボンネットを開けたところ。
大半の車の場合、エンジンが積まれているところだが、
このようにスペア・タイヤや工具類などを収めるスペースとなっている。





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