海洋空間佳本


夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女」★★★★★
森見登美彦
角川グループパブリッシング

2009.3.8 記
文庫化まで待ってみたわけだが、いつもの森見世界は変わらず、同様に楽しめた。
連作構造になっているのもいつも通りだし、プロット自体は際立って革新的というわけではないけど細かな伏線やディテールなど小さな工夫がピタリと効いているので完成度が高いという点も、そして読み辛くならない程度にユニークな言い回しが印象的なところも相変わらず。
これまたいつものように(そして万城目作品とも通ずるが)、我が母校とその周辺環境が舞台となっているので郷愁が誘われ、古き佳き時代が想起される。

今度は、連作ではなくて純粋な長編小説を読んでみたいなあ。





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