海洋空間佳本


たとえ悪者になっても たとえ悪者になっても」★★★★★
佐藤真澄
静山社

2021.10.4 記
もう読み始めた直後の序盤から、泣く。
北斗の写真が出てきたところで、泣く。
そして中村信哉氏の原体験が綴られた第七章で、泣く。

内容的には、訓練所のウェブサイトや中村氏のFacebookなどをチェックしている人にとっては特に真新しいポイントはないと思うが、氏が一貫して主張・行動してきているイデオロギーがとても分かりやすく平易に、子供向けの文章で書かれており、ストンと心の裡に沁み落ちてくる。
犬を叩く叩かないなどの線引きそれ自体は本当に些末なことであり、一個の生命体として一個の生命体に向き合っている、結果として救われる命がたくさんある、それで充分ではないだろうか。





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