海洋空間佳本


大きな音が聞こえるか 大きな音が聞こえるか」★★★★☆
坂木司
KADOKAWA

2017.1.14 記
テーマや筋立てはあまりにもベタで、時にキャラ設定がウザかったり、カタカナ英語の台詞回しがおかしかったり、随所で説教臭いなあと感じられる表現があったりするんだが、10代の若者が成長を遂げる旅の舞台がアマゾンであることや、そのツールがサーフィンというスポーツだったりする設定が上手くツボにハマり、文庫で733ページという長い本だけど、全般的に楽しく読むことができた。
ベタ過ぎる話を陳腐でない形に仕上げて読者を飽きさせないことは、実は難しいのだろうと思う。





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