海洋空間佳本


寛永御前試合 寛永御前試合」★★★★☆
高野秀行
AISA

2026.1.16 記
私がプロレスに入れ込んでいた時代とは微妙にずれているのでところどころ勘が掴めない箇所はあるが、概ね大好物の構造を持つ剣豪ファンタジーに仕上げられているではないか。
あとがきで述べられているが、まさに立ち合いの描写等は藤沢周平のよう、こうした一面もお持ちだったとは。
また、各レスラーに対する著者の感情的な受け止めが人物造形に多少なりとも表れているように感じ、それも興味深い。

ただZINEとはいえ、あまりに誤植や誤記が多いのはいただけない。
私がざっと一読しただけで気付いたのは4ヶ所。
ページ数の少なさも鑑みて、メジャーの商業出版でないから、という言い訳で看過できる数ではないと思った。





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