海洋空間佳本


破門 破門」★★★★☆
黒川博行
角川書店

2015.5.7 記
読了してから初めて、シリーズものなのだと知った。

私はこの著者の作品を読むのは「後妻業」に続き2冊目なのだが、ポンポンとテンポが小気味良い大阪裏社会独特の台詞回しは変わらず巧み。
他作を読まずして言うのもアンフェアかもしれないが、ただ語彙の選択や筋の展開がともすればパターン化され、類型的になっているかも? と感じる嫌いもあった。
「後妻業」同様、話の終わらせ方がストンと、唐突に幕が下ろされてしまっている印象もあるが、筆力は確かでストーリーも充分に面白いから、飽きずに最後まで読み通すことができる。





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