海洋空間編集長雑記



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2003年8月分




2003年8月31日(日)
「人間の器の大きさの違いを知る」


突然の雷を伴う豪雨、六甲山の濃霧はまさに殺人者のようでした。

しかしすごいですね、室伏広治と末續慎吾。
何がすごいってもちろん記録と結果もさることながら、
やっぱり一流のアスリートは人格的にも成熟しているんだなあ、ってことです。
松井秀喜も然り。
インタヴューなんかを聞いていても、とてもスッキリサッパリとしていて好感が持てます。

試合前に怪我をして、とても最大限のパフォーマンスを発揮できるような状態ではなかったにも拘らず、
何一つそれを言い訳にしようとしなかった室伏。
日本人にとってまさに夢の、陸上短距離種目メダリストに輝いて、
その喜びと興奮を控えめでなく、そして嫌味でもなく素直に表現した末續。
いやあ、かっこいい。
とっさの時、追い詰められた時、不意をつかれた時に
あのような言葉と振る舞いを示すことのできるような大人はかっこいいですね。

本日は久々の早朝野球、試合は、そして体は大丈夫かな。いろんな意味で。
  ・
  ・
  ・
と思って行ったら朝ではなく夜の7時からプレイボールだったという屈辱…!
屈っ。



2003年8月27日(水)
「オススメです、アンジャッシュ」


ぬおお、残暑のみ厳しい折ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
いろいろあってさらに業務の方が過酷の一途を辿っております。
会社に入って8年になりますが、これまでで最高レヴェルの慌しさかも…。
しかも今度は「舞台の演出をしてみたまえ!」(!)
とのありがたいお触れもいただきました。
何せ経験値ゼロでいきなし演出なので、思いっきり不安だったりします。
同じような流れで以前、「音楽PVの監督をやってみたまえ!」
と仰せつかってやっちまったことがありますが、
それに匹敵するミッションですな。
普通こういうものは、演出補(助監督)を経験して勉強して…、
という段階を踏んでやるのがまっとうな道なんですが、
何ともまあありがたいことにボクの場合はいきなり戦場に放り込まれました。
いずれにせよ、テレビ局の社員という立場としては
なかなか経験しがたいことをいろいろさせていただいている、
ということは本当にありがたいことだし、恵まれているなあ、というのは本音です。
目を回しながらもいっぱいいろんなことを吸収せねばなるまいな、
と思う今日この頃。

そんな全力疾走の毎日の合間、一昨日(25日)の晩、
アンジャッシュという東京の芸人さんのライヴにご招待いただき、
下北沢くんだりまで観に行ってきました。
彼らは人力舎プロという事務所に所属するお笑いコンビで、
NHK「爆笑オンエアバトル」の第5代グランドチャンピオンに輝き、
最近では日テレ「エンタの神様」などにもよく出ていらっしゃる人たちです。

ひょっとしたら前にも書いたかも知れませんが、関西人はことお笑いに関しては
「大阪こそがナンバーワンでオンリーワン」と思っている節が少なからずあったりします。
でも、このアンジャッシュなんかはそんな幻想を軽く捻じ伏せてしまうぐらい面白いです。
面白く、そしてストイックに“笑い”を突き詰めていますね。
ちなみに彼らの所属する人力舎プロは少数精鋭ながら非常に優秀な芸人さんたちが多く
(北陽、アンタッチャブル、おぎやはぎ、ドランクドラゴンなど)、
ボクの大好きな会社です。
ボクの見る限り、今の大阪、吉本興業の若手で
彼らほどの“お笑い力”を持っている人たちは本当に限られています。
たとえ人気では優っていたとしても。

今回で3度目というアンジャッシュの単独ライヴ、やっと行くことができましたが、
いやー面白かった。
彼らの真骨頂、様々な“すれ違い”をネタにしたコントはまさに圧巻、貫禄。
渡部さんはもちろんのことですが、
テレビ用のネタではどちらかというとあまり表に出てこない児嶋さんの演技力も光ってました。
終わった後楽屋にお伺いした際も、既に翌日の公演に向けての反省モード。
「明日はここをこうして、あそこをこうして…」
本当に頭が下がっちゃいました。
ボク自身、これからもっと忙しくなる中、新しいことに取り組んでいこうとしている時に
彼らのライヴに接することができたのはとても良かったな、と感じます。

この日は夜遅かったので一泊して、昨日の午前中に大阪に戻ってきたんですが、
今日はまた東京日帰り…。
交通費の無駄じゃ、泊まらせてくれい…。



2003年8月20日(水)
「NHKの作るヴァラエティ」


二つ下、8月7日付の雑記で誉めそやしたその舌の根も乾かぬうちにナンではあるが、
やっぱりヴァラエティの分野ではNHKってう〜ん…だったですね。

今しがた「早押しクイズ アナドレズ」という番組を観ていたんですが、
10分ぐらい観ただけで頭の中に「?」マークが6つぐらい浮かんできました。
もちろんクイズに対してではなくて番組の作り、内容に関してです…。

最近のNHKは妙に民放を意識してそっち寄りに傾こうとしている様子も見えるが、
せっかくNHKにしかできない素晴らしいフィールドがあるのだから、
ぜひともその道を極めていって欲しいものだと切に思う。
NHKにヴァラエティは誰も求めてないって!

ちなみにボクは民放の社員にして、
家のテレビで映っている時間が最も長いチャンネルはNHKという、
非・愛企業戦士にして優良受信料納付者です。
頑張ってくれい、NHK。



2003年8月16日(土)
「久々にゲームなんぞにハマったわ〜…」


クソ忙しい時に大変なことになっちゃってます。
といっても読者諸君にとってはまったくもって何でもないんですが、
ボクにとってはえらい大したことなんです。

数日前、会社の後輩からPS2用のとあるゲームソフトをもらってきたんですが、
それが堕落の始まり、とんでもない悪魔の品であった。
ゲームなんぞにこれほどに我を忘れてハマってしまったのは何年振りだ?
ここに書きたいこともいろいろあるし、それより何よりお仕事もいっぱいあるのに、
ヤバい、ヤバすぎる。
昨日なんか本番日なのに、朝の9時!までやってしまった…。
明日も朝から首都に日帰り出張なんですが、今夜も寝られそうにありません…。

無間地獄の針の山。



2003年8月7日(木)
「NHKの作るドキュメンタリーの持つ凄さ」


ちょっと前になるけれど、
NHKで「ほ乳類 大自然の物語」というドキュメンタリー番組が10回連続で放映されていた。

ボクは自然や動物などを扱った番組が大好きでよく視聴するんだけど、
このシリーズには本当にド肝を抜かれてしまいましたね。
制作者の視点から観ると、「これはどうやって撮っているんだろう???」ってシーンばっかり。
つまり、“自然に”待っているだけでは絶対に撮影し得ない場面が満載なんですよね、
機材のセッティングなどなども含めて。

そしてそういったシーンがことごとく、題材をより分かりやすく描くためには効果絶大で、
画そのものにも使われ方にもとても力があった。

たとえばですね、ネズミが巣穴から這い出てきて、
虫を捕まえて食べるという一連の動きを撮るとします。
その時に、カメラがしっかりと三脚に固定されているし、
照明も明る過ぎず暗過ぎず、ええカンジに当たってるんですね。
これは実は現場作業においてはとても難しい類のことなのです。

あ、ネズミが出てきた!って時にカメラをかついで撮ることは比較的容易ではあるんですが、
脚を付けてとなると事情は一変します。
一見大したことないんじゃない、と思われるかも知れませんが、
難易度は5割増しどころではなく5倍ぐらいに跳ね上がるのです。
照明セッティングもしかり。
緻密な計算、予想および時間とお金がなければ撮りうるシーンではないんです。
無論観やすいのは前者、カメラを固定して撮っているカットです。

機材をセッティングした上で、人間の気配を殺して待ち続ける。
そうそうできることではありません。
もしかすると、大きな声では言えない別の手法を採っているのかも知れませんが。

このシリーズの制作はイギリスのBBCとディスカヴァリーチャンネルの共同でしたが、
一般にそういったドキュメンタリー系プロダクション、そして日本のNHKも、
一つの番組の制作にものすごいお金と時間を掛けます。
特にNHKが譲ることのできない牙城、ドキュメンタリーの分野においては。
たとえば同じ90分のドキュメンタリーを作るのに民放が撮影に3週間掛けるとすれば、
NHKは3ヶ月は費やす。
当然予算もそれに比例します。
これまた当然、中身・質も充実しないわけがありません。
ご存知NHKの看板、「NHKスペシャル」なんかが良い例です。
アレは今のシステムをとっている限り民放には永久に作れません。

でもそんな事情を鑑みても、「ほ乳類 大自然の物語」は凄かった。
これを撮るのに一週間は掛けたんじゃなかろうか?と思うような一シーンもあったし、
その技術力、アイディアにも脱帽。

オレは入る会社を間違えたのか?



2003年8月4日(月)
「あかん、熱出そうや…」


1日〜3日までロケに行ってまして、
本来アルビノのように白い編集長の体は今、烈火のごとく火照っております。
というか、ずっとタンクトップでうろうろしていたので軽く火傷状態です。
久々にシヴィアなロケだったです。
でも楽しかったし、タレントもスタッフもみんな頑張ってくれたので、
頑張って編集だ。





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