第12回 激的実写録 2004.5.18
荷物を抱えて入国する人を無言かつ無機質に見つめ続ける「目」が存在する。
そう…、それは監視カメラである。
2002年5月に成田空港と関西空港にある国際線の通関エリアに
極秘に備え付けられたのだ。
この監視カメラは行政機関として初の顔認識システムが導入され、
顔の特徴から撮影した人物と登録者を瞬時に見分け、
犯罪者の入国や違法薬物の持込みを防ごうとする意図がある。
この画期的な顔認識システムには、
テロリストや麻薬の運び屋などの犯罪者の顔写真が
データベースとして登録されている。
その画像を基に、カメラで撮影された人物の骨格や
目の大きさ等の顔の特徴を自動的に分析し、一致点を探す。
一致点があればブザーが鳴って摘発に乗り出し犯人検挙、
ああよかった、よかったパチパチパチ…となる訳である。
勿論、そのデータベースにはオイラの顔も登録されているゼ!(え?)
今回新種の麻薬が手に入ったんだ、100(万)で買わねぇか?
(↑ブラックジョークのつもり)
この「監視カメラ」について議論をするとやはり賛否両論が飛び交うことになる。
ある人は「犯人検挙、治安維持のためにじゃんじゃん設置しろ!」と言うし、
またある人は「私のプライバシーはどうなるのよ!?」とヒステリックに叫んだりしている。
また「外出した時点でプライバシーなんてねーんだよ!」という人や
「監視カメラは現代においては拒否できない事実であり…云々」という人もいる。
金融機関や防犯のためなら仕方ないと思うのだが、
商店街や公道にカメラを向けるのはいかがなものであろうか?
「ねぇ〜私のコト、見て見て♪」なんていう、
見られることに快感を覚える偏狭な嗜癖の持ち主なら話は別だが、
大抵の人は隠し撮りされていい気にはならねぇと思うぜ!
けどオイラは「どうせ写すなら右斜め45度のアングルでバッチリ撮ってくれよな!」
という目立ちたがり屋バレバレの思想を持っていたりする。(←バカ丸出し)
しかも、各商店街も行政や市民と協議をして設置を決行したのではなく
内部の独断で行っている、というのがタチが悪いところである。
また、捜査協力の名目で警察に録画映像を提出したケースが複数あるそうである。
ちょっとアンタ、そりゃねぇよ!
副業で警察の下請け業務でもやってんのか!?
…いくら要請があったとはいえ、自衛手段としてやるには倫理的によろしくねぇよ。
だけど、よ〜く考えると普段から怪奇極まりないオイラの素行が写った映像が
ポリ公の手に渡るかもしれねぇってことだよな!?
あ゛あ゛あ゛―!!!!!
今度こそ捕まえられて刑務所に入れられるぅぅー!!(一体どんな大罪やらかしたんだ?)
やはり普段から自分の素行については注意しよう…と自戒した次第である。
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