1つの潮時
既に6月末に発動していた人事異動、前部署でちょうどヴォリュームのある仕事に取り組んでいたタイミングだったので始動が遅れたが、ようやく新しいリズムに変わり始めた。
久しぶりにきっちりした枠組みの番組制作を手掛け、自身が能動的に発信した企画だったので大きなモティヴェーションと達成感は得たが、同時に感性の鈍麻、劣化のようなものを感じた。
四捨五入すれば50歳、無論20代、30代の頃のような感覚を持ち得ないことは当然ではあるが、それに加え、集中して考え続ける持久力も減退し、また自分のやりたいと思うこと、正しいと信じる表現手法に拘泥するパワーも大きく衰えた。
周囲に妥協するポイントを探ることが多くなり、早くなった。
社会人として角が取れてきた、と換言することができるかもしれないが...。
その分、小手先のテクニックで体裁を整える引き出しは増えているので何とかそれで対応している感じだが、制作者として良いことなのか悪いことなのか、どちらでもないただの事象なのか。
分野問わず、人が仕事を成し遂げるために充分な心身のコンディションを備えるのは40代まで...なのかもしれない。
年齢や経験に応じて与えられるポジションが持つパワーという付属の能力を加味した上で、一線級で働き続ける60代以上はある意味凄いと思う。
♪ Jessica - The Allman Brothers Band