2020年4月30日(木)
2020年4月29日(水)
祠に到達
2020年4月26日(日)
答えが出るのはまだ先
営業を自粛する業種や地域が広がり、日本全国の経済が大きく滞っている。
それに伴い、職を失ったり、そこまでいかずとも収入が大幅に減ったりしている人はとても多い。
これまでの平時では、企業が内部留保を貯め込むことに対して批判的な論調が強かったように感じるが、これからは、いつこのような事態に突然見舞われるか分からない、というトラウマが世界中に残るだろうから、今月の売り上げを来月の運転資金に充てる、というような小規模店舗などは抜本的な生まれ変わりを強いられ、ある程度の体力を蓄えておくことが経営の前提となるのではないだろうか。
スウェーデンでは国民の行動自粛を最小限に抑え、通常に近い経済活動を維持しているという。
もちろん感染を抑えられているから、というわけではなく、周辺国と同等以上の患者が発生しているし、致死率は相当高いようだ。
ただ、年単位で見れば、現在ロックダウンを強いている国々と人的被害は同程度になるのでは、という試算があるらしく、もしそうなった場合、経済的なダメージは当然、スウェーデンの方が遥かに小さいことになる。
今回のウィルスに関しては、感染後の免疫獲得のメカニズム等、まだまだ分かっていないことが多く、この予想にどれだけの信憑性があるのか、今はまったく判断を下しようがないが、期せずして、近似の条件下でパラメーターを変えて比較実験をしているかのような状態でもあり、興味深い措置であることは事実。
日本でも、陽性反応が出た看護師が勤務を強行させられたという事実が発覚するなど、医療崩壊は既に始まっている。
ある意味、感染前の段階からトリアージを始めるというシヴィアな荒療治だと言えるかもしれないが、現実問題として、社会全体の被害をどう抑えていくか、という視点で客観した時、このスウェーデン方式は決して捨て置けない選択肢のような気もする。
♪ Walking By Myself - Gary Moore
2020年4月24日(金)
対面の重要性
最近は従業員に毎朝の検温を課し、一定の基準を超えたら出社禁止、などの措置を取っている事業者が多くなり、また一人一人が自分や家族の体調にとても敏感になってきている。
あまり気にし過ぎるのは良くないけど、少しでも異変を感じたら無理をせずに休む、という風潮が定着しつつあるのは良いことだろう。
以前は「熱がある? 動けるんなら出てこい」とか「それぐらいで仕事休むの?」みたいなことが当たり前に言われていたから...。
あらゆる場面で直接他者と顔を合わせて意思疎通を図る機会が激減したことにより、「あ、意外とリモートでもいけるんだ」ということに皆が気付き始めている。
仕事も然りで、必ずしも出社しなくても事足りる業務がどんなものなのか、一種の棚卸作業のようなものが進んでいることだろう。
と同時に、「やっぱり対面じゃないと無理があるよな~...」という類のコミュニケーションが絶対的にあるのだ、という事実にもまた、皆が他方で思い至っていることと思う。
業務や消費活動以外でも、今のような制限された状況が続けば、例えば恋愛などはとてもしづらいだろう。
家族間の情愛を示す場合にもそうだが、恋愛においても物理的なコンタクトを前提とする濃厚接触をすべて排することは極めて不可能に近い。
ただでさえ経済状況の悪化による未婚の成人の増加が懸念されることに加え、他者と自由に触れ合うことができないこの状態が仮に長く続けば、冗談抜きで今後の出生率のさらなる低下に少なからずつながる恐れがあるのでは?
♪ Color Me Blind - Extreme
2020年4月20日(月)
階段トレ開始
スポーツジムやプールは休み、なかなか外も走りづらいという状況下、昼休憩の時間を利用して、階段を上り下りするだけという、とてもつまらないトレーニングを始めてみた。
1Fから屋上まで422段、獲得標高 約67.5mの行程を4往復。
まず1本目は初めてということで、段を数えながら5分ほどかけてゆっくりと。
2本目は一応アタックの位置付けで、3分13秒。
後半2本はフォームと筋肉の使いどころを意識してダウン代わりに、それぞれ3分49秒、4分3秒。
これで計1688段、あべのハルカスが1610段らしいので、一応そこは超えとくようにした。
約270mと、階高3mのマンションでいうと90階分ぐらいは上ったことになる。
普段も、駅や各施設、社屋内の垂直移動時はエレヴェーターやエスカレーターに乗らずほぼ階段使用なので、これに数百段は積み足されるはず。
インターヴァル代わりの下りは、確かに心肺は楽で息を整えることはできるが、私の軽い体重でもこれだけの段数下りると関節にかなりの負担が掛かっていることが感じられ、着地時の衝撃を分散するいい練習になりそう。
しかし、上りが苦手で大嫌いな私がこんなトレーニングに手を出してしまうとは...世も末だ。
来年はハルカススカイランにエントリーして15分切りでも目指すか?!
♪ Dragula - Rob Zombie
2020年4月18日(土)
地球の意思?
ゴミ削減や資源保護といった観点から、レジ袋の有料化が進んでいるところだが、現在このような状況に至って様相は大きく変わり、例えば、飲食店の多くが生き残りを図ってテイクアウトを始めたことで使い捨て容器の需要が急激に高まっていたりする。
マスクだって然り。
もちろん今はすべての人の健康と生命を優先すべき段階なので、とりあえず環境保全に関する議論が後回しにされることは当然であり、致し方ない。
が、フェイズの進行に伴い、いずれはその辺りも再び真剣に皆で考えていかなければならないだろう、我々の生活を持続可能なものにしていくためにも。
ここからは戯言になるが、今回のCOVID-19の猛威は、地球をないがしろにしてきたそんな人類に対する戒めなのかも...などと空想したり。
人間の体内に癌細胞ができると、NK細胞などの自己免疫が機能してそれを攻撃するように、地球という大きな存在が自身の延命のために、悪さばかりをして邪魔かつ数が増えすぎた人間を淘汰しているのではないかな...とか。
それぐらいの摂理が働いたって不思議じゃないかも、と思っている。
♪ Rats In The Cellar - Aerosmith
2020年4月16日(木)
提案
SNSを開けば他者への批判、愚痴、不確かな情報の拡散...そんなものを目にする機会が増えている。
ストレスが蓄積して社会全体に攻撃的な不満分子が漂っている...そんな気配も感じられる。
一つ提案なのだが、"頑張る"とか"耐え忍ぶ"とか"我慢する"といった発想をこの際捨ててしまってはどうだろう?
識者や専門家と言われる人たちが既に公に述べているし、世の中のほとんどの人も気付いてしまっているように、数か月やそこらの単位期間を凌いだところで、私たちの生活がすっかり元通りに戻ることはまず考えられない。
息を止めたまま全力疾走する100mダッシュではないので、頑張る、という一念だけで通しおおせる日々ではないと思っている。
ギュウギュウ詰めの満員電車では必死で踏ん張るよりも人の流れに身を委ねてしまった方が楽だし、泳いでいて溺れかけた時も体の力を抜いてリラックスすれば自然と浮いてくる。
行動変容を強いられた生活を送っていても、それは頑張ったり耐え忍んだり我慢しているのではなく、自分が動ける範囲で楽しみを見つけながら日々生きているだけ。
そんな風に肩肘を張ることなく、"今"を積み重ねていってはどうだろう。
関連してもう一つ、その境地に至るためには、"過去をなかったものにする"、という転換も有効かもしれない。
誤解を生みそうな表現だがどういうことかというと、"大人数が集まるイヴェントや宴会というものがなく、海を越えて異国に渡ることもあり得ず、列に並ぶ時には人に触れないぐらいの距離を保つのがデフォルトの世界に私たちは生まれたのだ"と信じ込む。
現状、今この瞬間の世界の在り方こそが本来のもので、元々こうだったのだ、と記憶の中の歴史を上書きする。
以前はあれができていたのに...と振り返って嘆き、落ち込み、憤るのはとても非生産的で無益なこと。
私たちの生活に掛けられた制限がこの先、今よりも格段に厳しくなることはおそらくないとすると、あとは将来、1つ2つとできることが増えていく一方なわけである。
今が"不自由の底"だと思えば、ちょっとは楽しめそうな気がしないだろうか。
すべては心と体を蝕まれることなく健康を保ったまま、持続可能な生活を機嫌良く送っていくために。
♪ Feelin' Blue - Earth Wind & Fire
2020年4月13日(月)
過渡期
2020年4月10日(金)
有事の対応
これまでの一連の対応で、大阪府知事は私の中で随分と株を上げたし、見直した。
維新の会という団体については、玉石混交過ぎて(つまり質の低い議員が多過ぎて)決して支持するものではない。
しかし、少なくとも知事個人が現在示しているリーダーシップと実務能力は、これも一種のポピュリズムだと言って警戒する向きもあろうが、充分評価できると思う。
私は愛知県に生まれ育ち、現在は兵庫県に居住しているが、この2つの自治体の長はそれに対して、あまりに酷い...。
首長に代表される特別職なんかの力量は、イージードライヴが続く平時においてはなかなか見極めづらいもので、こうした有事の際にその差が如実に表れるのだと思うが、この2人は器量が地位にまったく見合っていないことを露呈し続けている...。
県民の皆さん、今こそよく見ておきましょう。
♪ Counting - Korn
2020年4月 8日(水)
端境期
確かに理屈の上では、全人類が6週間だか完全隔離状態を続ければウィルスを殲滅できるのかもしれない、戦いに負けてしまいそうな一定数の人たちを見殺しにしながらの話になるが。
もちろんそれを実践することは不可能。
それでも、シヴィアさが日々増していく現状、日本国民が節度と自制を以てひと月凌げば、色々なデータは好転して求められる制限のハードルも低くはなっていくだろう。
直近ではなくとも、早晩ワクチンもしくは特効薬も完成するはず。
しかしながら現実的には、「COVID-19が存在する世界で生きていく」ということを受け入れていかざるを得ないのではないだろうか。
例えば感染経路が追えない患者の割合が加速的に上昇している様などを見ていると、今後、私たちの生活のスタイルが恒久的にある程度の変容を強いられる、という可能性は大いにあると個人的には思うし、例えいくつかの国や地域で感染拡大が収束しても、衛生管理や医療体制が整っていないエリアから、変異して既存のワクチンや薬がハマらないコロナウィルスが再び拡散し始める...というシナリオもあり得ないとは断言できない。
過去、人類は幾度かのパンデミックと呼び得る事態を克服してきた、という歴史上の事実はあるが、往時とは"世界の広さ"がまったく違ったりもする。
10日ほど前になるか、ある人がテレビ番組で「時代は戻らない。元には戻らないと思うんです。企業はテレワークを推進するだろうし、いろいろなことが変わる。そこに適応できないと、ずっと辛いから。やっぱり変化することを楽しめないとダメだと思います」と発言したという記事を目にした。
私はこれを読んだ時、その人のことが元々あまり好きではなかったということもあって、「死者も出ている中でこの状況を楽しむとはまたデリカシーに欠ける物言いだなあ」などと感じたが、今は彼の言わんとすることが分かる。
「早く元の生活に戻りますように」と一心に念じ続けながら、文字通り終わりが見えない苦行を耐え忍んで日々過ごしていくというのはあまりに辛い。
何よりも私たちの生命を守るために色々な制約が生じているというのに、このような精神状態が続くと心の健康が損なわれてしまう。
言うまでもなく体と心の健康は密接に結びついており、ストレスによってその一方を壊してしまっては元も子もない。
既にメンタルの耐性が強くない人の中には、"コロナ疲れ"が蓄積して鬱状態になっている向きもあると聞くし、DVなんかが増えているというのも関連しているだろう。
期待値が高いとそれが外れた時にやってくるガックリ感も大きくなるから、「もう私たちの生活は"コロナ以前"には戻らない、これからは今までと違うライフスタイルに適応していく必要がある」と腹を括り、「もし元通りの生活に戻れたらラッキー」ぐらいの気構えでいた方が、心身の健康を保つためにはベターであるような気がする。
あまりにドラスティックな状況の変化の中、活計の基盤を失って追い詰められている人たちがいる。
彼らを拱手傍観して見捨ててしまうことは決してあってはならない。
その一方で、この逆境を機に生み出されるイノヴェーションの芽は既に育ちつつあり、新しい枠組みの経済活動に気付き始めた人たちがいる。
何某か、こんな状況だからこそ見えてきたものがある、と感じている人も少なくないだろう。
交通事故に遭わないように注意して道を歩く、泥棒に入られないようにセキュリティを固めて家を空ける、などといった行動と同じ基準軸に乗る形で、ウィルス感染を広げないように〇〇する、という新しい様式が今まさに生まれつつあるのかもしれない。
自分の中を貫く芯と地に立つ足腰さえしっかり保っておけば、どんな世界であっても楽しみは見出せる。
♪ Little Troublemaker - Michael Monroe
2020年4月 3日(金)
今年の桜
在宅している人が増えたせいか、うちの町内を歩く人の姿を見る機会も多くなった。
この町に引っ越してきて8年になるが、当時小さかったお子さんはみるみるうちに大きく成長するし、対して高齢の方ももちろんその分、年を重ねられる。
私たちがこの町に来た当初は矍鑠として元気に歩いておられても、この8年の間に怪我や病気をされて一気に老け込んでしまった方もいらっしゃったり...。
山中伸弥さんは「桜は来年も帰ってきます」と仰った。
今のご時勢において、人々の心に訴えかける適切な言葉であると感心する。
しかしその一方で、今年の桜が今生の見納めになるという人も少なからずいらっしゃるのだ...という想いも去来して、なんだか複雑な心境になる。
私自身にしたって、来年の春に生きているという保証はないし、さらに言えば、次に桜が咲く時期に、去年までと同じように呑気に花を見ながら宴会を楽しめる状況になっていると確信することもできないわけで...。
時間があると色々なことを考えてしまう。
♪ Long Time Running - Ten Years After