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2020年1月24日(金)

釜ヶ崎にて

久しぶりに西成に行ってきた。
私が若い頃は、とても余所から来た女性だけで気軽に歩けたりするような街ではなかったが、今ではすっかり観光地化され、目立つのは殺気立った小便臭い労働者たちではなくスーツケースを引いた外国人観光客の姿ばかり。
ドヤの多くは旅行者向けの安宿に様変わりし、かつて西成警察署に火炎瓶を投げていたおっさんたちはヨボヨボのホームレスに成り果てている。
去年、あいりんセンターが閉鎖され、再来年にはなんと星野リゾートのホテルも開業予定。
2025年に万博を控える大阪にとって、この地は明らかに"厄介もの"だから、これからも目に見えるところばかりを掃除するような施策が続くだろう。
都構想がどうなるか分からないが、機構改革も存分に利用して。
あたかも、部屋に散らかっているものを押し入れに詰め込んで、客の目に触れないようにしてるだけなんだが...原因療法ではなく対症療法。
まさに過渡期の渦の中に入った、当地でそんな空気をヒシヒシと感じてきた。


♪ Deadtime Stories - Demolition 23.


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