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2019年9月10日(火)

「第8回 山陰海岸ジオパーク コウノトリチャレンジライド in 但馬」参加旅日記

「潮芦屋アクアスロン」と毎年同日の開催のため、ご関係各位にお誘いいただきながらも、これまで見送っていた当イヴェント。
しかしながらただでさえ苦手なバイク、こういったものに参加でもしないと一生乗らへんのちゃうか...と一念発起し、今年はエントリーに踏み切った。
結果的になんとか完走には漕ぎつけたが、ここしばらくの豊岡市の気温は連日国内最高級で、この日の最高気温もなんと36.8℃...。
リタイアも例年より大幅に増えたそうだし、過酷なコンディションの下、フラフラでのゴールとなった。


2019年9月7日(土)

13時頃家を出て、西紀SAでの小休止を経て無事城崎温泉に到着。
休憩時間を除くと2時間ちょい、高速が伸びてさらに近くなったものだ。
宿泊する「小宿 縁」にチェックイン、設置されたばかりという専用スタンドにバイクもセットして、まずは温泉街を歩いて城崎中学校まで前日受付に。
途中、なじみの宿などに立ち寄って知り合いに挨拶しつつ。
受付会場でも、公私ともにお世話になっている実行委員会の主要メンバーの方々にお会いできた。

男も選べる小宿 縁の色浴衣温泉街にはこんな特別ゲートもさすがチャリ旦那の宿 1Fにはたくさんのバイクスタンドが

「いろりダイニング三國」で泣くほど美味い但馬玄に舌鼓を打ち、風呂はさとの湯へ。
城崎に来るとついついロケーション的に、一の湯とか御所の湯とか柳湯とかに行くことが多かったけど、せっかく駅に近い宿なので。
湯から上がり、ぐるりと下駄でうろついてみたが、温泉街の東側のエリアの店は軒並み閉まるのが早く、夜にカフェなどを所望すると、駅通りの方からはだいぶ歩かないといけないなあ。

上田畜産の但馬玄 イチボのステーキ

23時には布団に潜り込んだ。


2019年9月8日(日)

全体的に眠りが浅く何回か目覚めたが、5時45分に床から出て準備を始める。
うーん、この時間で既に外は暑い...。

7時過ぎ、スタート&ゴール地点の城崎中学校に到着し、こちらでも知己と交流を温めたり。
8時、先頭グループがスタート、以降間隔を空けて順次スタートが切られていき、私が出たのは8時37分ぐらい。
さあ長い旅の始まり...。

旧知の実行委員長とスタート前に

いきなり軽い上りを経て、まずは竹野へ。
海と空の青さに感動したじゃないか、この時ばかりはピーカンのお天道様に感謝。
香住の給水所で美味いナシを頬張って、ほどなく前半の、いやコース全体のハイライトとも言える神鍋高原までの上りへ差し掛かる。
コース図によると10km以上、上りが続き、350m近くを稼ぐようなので怯えていたが、序盤で抜かれたライダーたちを淡々と抜き返すぐらいにスムーズに上がりきることができ、安堵。
そして上った後に待っているのは、爽快なダウンヒル。
これまで下りには大きな苦手意識があり、恐怖心が先に立ってしまっていたが、通行規制されていないとはいえ、交通量が少なく緑に包まれた峠道、またイヴェントなので多くのライダーが前後にいるという安心感も併せて、この日の下りは本当に気持ち良かった。
上りも含めて、坂に開眼したかもしれん?
まあ六甲の下りでこの安心感が得られることはなさそうだが...。

竹野の青い海をバックに最初の給水所で頂いたナシが美味いのなんの!エイドステーションではシャワーのサーヴィスも

ここで調子に乗ってしまったというわけではないが、日が高くなるにつれ気温はグングン上がり、また距離を重ねていくほどに当然脚も体力も削られていって、この後、59km地点あたりからやってきたコウノトリ但馬空港への上りの方が、距離は短いが体感的にはきつかった。
勾配も最大で15%を超えていたような?
歩かず上るのが精いっぱい。

黄金色の稲穂とどこまでも青い空

心折れ掛けた82km地点、出石のエイドステーションでヴォランティアとして働く知り合いに会え、パワーを頂いた。
但東町あたりでもう1つ大きな坂があったが、後は小さなアップダウンはあるものの大体平坦基調。
私は平坦が苦手、嫌いということも再確認した。
上りの後に下りの快楽が待っているということを知ったからにはさらに。
とにかく平地では出力を維持できず、ドンドンブチ抜かれていくんだな...。

出石では美味しいそばとバナナ、そして元気をもらった最後のエイドステーションで頂いたブドウも激ウマ円山川へ帰ってきた

スタートから実に7時間54分後の16時31分、ようやく城崎中学校まで帰ってくることができ、フィニッシュ。
欲を言えばもう少し早く戻ってきたかったが...コンディションを考えると仕方あるまい。
聞くと、リタイアが例年の3倍ほど出たとか...回収車も間に合わないほどの惨状だったらしい。
ただ救急搬送や交通事故等はなかったそうで、それは本当に何より。
個人的にも、心配していたパンクやメカトラなく、ケツの痛みも我慢できないほどではなく、そしてコケて怪我することもなくゴールできて良かった、普段まったくと言っていいほど練習もしていないのだから(!)上出来。
大会運営に携わった皆さま、どうもありがとうございました!

生還の証

帰る前に地蔵湯で一風呂。
近いからここにしたけど、水風呂がなく、湯も特に熱いところやった~(泣)。
でも汗を流してとりあえずさっぱり。
久しぶりにプライヴェートで城崎温泉に来たが、やっぱり良い。

実はライド後、西宮まで運転して帰るのが最大のミッションなのではないか、と思っていたが、無事に20時半、自宅に帰り着くことができた。
体内にこもった熱がすごい。


♪ あしながぐも - 人間椅子