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2019年2月16日(土)

時を泳げ魚の如く

3年ぶりにシンガーとしてライヴ活動を再開した宮沢和史さんのコンサートに行ってきた。
まずは再びこうしてステージで歌うことに際して健康上の問題が払拭されたこと、本当に良かった。
ソロ名義だけど"寄り道"ではない、どんなものなのかな、と思っていたが、序盤こそ弾き語りスタイルだったものの、以降は大部分でピアノ、ドラム、ギターのサポートが入る編成で、いわばベースがいない一風変わったバンドのようなユニットだった。
初めて観たピアノの白川ミナさんという方は、ひょっとしたらクラシックの素養が今も根っこで強いのか、例えば「Seven Days, Seven Nights」、「TOKYO LOVE」辺りでは、テンポがあまりに正確過ぎて、バンドが演奏中にハシる、といった暗黙知のようなものに若干ついてきていないようにも聴こえたが、後半は全然気にならないぐらいに3人とグルーヴしていた。
もとより指は動く。
伊藤直樹氏と町田昌弘氏は無論、安定感抜群。

コンサートは休憩を挟む珍しい2部構成で、前半は主にソロ曲、後半はGANGA ZUMBAを含むバンド曲中心といった感じ。
新曲を除き、こうくるか! これ演るか! 的な変化球はなく、ほぼライヴでおなじみの曲というか。
ベースなしの「月さえも眠る夜」はなかなか斬新だった(笑)。
ドラムセットも恐らくタム1つのミニマムだったし。

結局は、2曲目の「あの海へ帰りたい」から早くもガツンとやられて、あとはステージの演奏に合わせてどれを口ずさんでも、喉の奥に熱くこみ上げるものを感じ、双眸はウルウルしてきたんだから、本当に素晴らしい夜だった!

新録が2曲ついたツアーパンフレット


♪ DISCOTIQUE - GANGA ZUMBA