愛媛に応援出張
月曜から実働3日間の日程で、このたびの豪雨で被害が各地で出ている愛媛の系列局に応援に行かせていただいた。
当地では応援を受け入れるような大きな災害は初めてということで、色々と試行錯誤されている部分ももちろんあったが、私自身、普段のルーティンとは違うスキームでの業務に刺激を受けつつ、ご迷惑を掛けながらも自分なりにフル回転で微力を尽くしてきた次第。
初日の晩は応援先の部長さんたちに美味い和食屋さんに連れて行っていただき、また2日目は松山在住の妻の叔父さんにお会いしてこれまた魚が美味い店でご一緒に、最後の夜は私と入れ替わりで愛媛入りしてきた後輩たちと飛び込みでこちらも美味い焼き鳥へ、いずれも孤独のグルメ化することなく過ごせてよかった。
木曜は朝イチの飛行機で帰阪する予定だったが、今回の仕事はずっと松山市内のデスク業務で、仲間たちが連日取材をしている被災地をこの目で見られていなかったので、急遽スケジュールを変更して午前中に大洲市内の町を歩いてみた。
車移動ではないので行けるところは限られてはくるが、肘川流域にはまだ豪雨の爪痕が深く残されており、また地元の方々の生の声を聞くことで、よりリアルに今回の災害のイメージを想起することができた。
被災地を観光することで間接的に復旧支援、等とかっこつけるわけではないが、大洲では臥竜山荘という和風建築や大洲城等を訪れてみた。
臥竜山荘の不老庵という離れはとりわけ素晴らしく、生きた槙の木を利用した捨て柱や船底を模した網代天井、そして崖から川べりにせり出して造られたそのロケーションに何より感銘を受けた。
ただ如何せん陽射しが強過ぎ、2時間余り歩いた後に昼飯を喰う頃にはもう頭がフラフラだ...。
松山市内に戻り、飛行機の時間までもう少しあったので、路面電車に乗って大街道まで移動し、リフト&ロープウェイで松山城天守の下まで上ってみた。
気候さえよければここは山ランのいいトレーニングコースになりそうだ。
地震、豪雨、酷暑、台風...と、日本がなんだかおかしくなってしまったんじゃないかと疑うような日々が続くが、こんな時こそ日常生活の均衡を乱されないように、地に足を着けて歩いていこう。
♪ 明日の風 - 山崎まさよし