書店の個性
また1軒また1軒と好きだった本屋さんがなくなっていくのが悲しいので、できる限りリアル店舗で本を買うようにしており、各地の各書店を覗くことが多いのだが、色々な店に足を運べば運ぶほど、規模の大小や品揃えの多寡とは関係なく"店作り"から受ける印象は様々だなあ、ということに気が付く。
小さな店でも次々に買いたい本が見つかり探索が止まらないようなところもあれば、いくら巨大店舗で商品点数が多くてもすぐに飽きてしまい食指が動かないところもある。
もちろん客との相性という要素も大きかろうが、ラインアップに加え、ジャンルの分け方や並べる順番、ポップの工夫にレイアウト、さらには本棚の種類や照明の具合等々で、情動的に感じるものは本当に大きく異なる。
淘汰が進み生き残ることが難しくなった今だからこそと言えるのか、各店の"個性"はインターネットショッピングが普及する前の時代と比べて、格段に幅が広がり、また強調されているようにも感じる。
体系的に理屈で説明することがまったくできないのでアレだが、だからこそ実際に書店を訪れて本を探すことは貴重な体験だなあと思うし、日々知恵を絞って"店作り"に努めている本屋さんが報われてほしいと思う。
♪ Life In The Mirror - Chris Minh Doky