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2017年11月30日(木)

書店の個性

また1軒また1軒と好きだった本屋さんがなくなっていくのが悲しいので、できる限りリアル店舗で本を買うようにしており、各地の各書店を覗くことが多いのだが、色々な店に足を運べば運ぶほど、規模の大小や品揃えの多寡とは関係なく"店作り"から受ける印象は様々だなあ、ということに気が付く。
小さな店でも次々に買いたい本が見つかり探索が止まらないようなところもあれば、いくら巨大店舗で商品点数が多くてもすぐに飽きてしまい食指が動かないところもある。
もちろん客との相性という要素も大きかろうが、ラインアップに加え、ジャンルの分け方や並べる順番、ポップの工夫にレイアウト、さらには本棚の種類や照明の具合等々で、情動的に感じるものは本当に大きく異なる。
淘汰が進み生き残ることが難しくなった今だからこそと言えるのか、各店の"個性"はインターネットショッピングが普及する前の時代と比べて、格段に幅が広がり、また強調されているようにも感じる。
体系的に理屈で説明することがまったくできないのでアレだが、だからこそ実際に書店を訪れて本を探すことは貴重な体験だなあと思うし、日々知恵を絞って"店作り"に努めている本屋さんが報われてほしいと思う。


♪ Life In The Mirror - Chris Minh Doky


2017年11月25日(土)

久々のブリックトレーニング

午前はインドアバイク。
ZwiftでFTPテストを敢行した。
ラスト5分でギアを1枚重くしスパートをかけたが追い込み甘く、せめて5Wぐらいはアップさせたいなと思っていたのに逆に1Wダウンという悲しい結果。
修行が足らん。

シャワーと補給をして、午後は山岳ロードランに出掛ける。
甲山森林公園のみくるま池や彫刻の道の紅葉がとても美しく、iPhoneを持ってこなかったことをちょっと後悔した。
散策の人も多い。
風は一気に冷たく刺すような鋭さに移ろっていて、もはや秋は終わった。
耳の痛みを感じ始めたところで、今年もまたこの季節がやってきたか...と思い知らされる。


♪ Atrocity Exhibition - Joy Division


2017年11月23日(木)

2017年秋の京都旅行

火水と休暇を頂き、母と妹と京都旅行に赴いた。
血縁家族3人という非常にレアな構成である。
子供の頃はこのユニットで色々なところに出掛けたり、何かをしたりすることがよくあったはずだ。
これまで掛けてきた数々の苦労のことを思えば、到底その堆積に及ぶことは叶わないが、せめて元気でいるうちに孝行の真似事ぐらいはしておかねば。


2017年11月21日(火)

11時前、名古屋駅から新幹線に乗ってやってきた母と妹と京都駅で合流。
車で松ヶ崎へ移動し、私が学生時代よりお世話になっているル・プティ・プランスでまずは昼食を。
店に入る前に少しだけ近くを歩き、大学生の時に住んでいた場所も確認しといた。
シェフも奥さんも、もちろん実年齢は重ねているわけだが(そして私も)、本質的なところはまったく変わらず、今回も楽しく元気にもてなしてくれた。
年に1~2度ぐらいしか顔を出せていないので心苦しいが、それなのに今までと同じように、いつもと同じように話をし、料理を頂けるのがとても嬉しい。
なんと今年でオープン37年。
50周年まで期待してます!

37周年を迎えたル・プティ・プランス
懐かしの叡山電車

食後は修学院まで移動し、パーク&ライドでそこから叡山電車に乗って八瀬の瑠璃光院へ行く。
平日といえど紅葉最盛期の今時分は午後からのこのこ行くと大変な目に遭う、と聞いていたので、実は京都駅で2人をピップアップする前の早朝に、単身ここまで整理券をもらいに来ていたのであった。
このために6時に起きて足を運んだ甲斐あり、無事スムーズに拝観することができた。
私も初めて訪れたが、庭の造形も書院から望む紅葉も実に美しく、素晴らしかった。
木々が映り込むことで知られる写経机は(床もだが)ピカピカに磨かれ、そしてちゃんと観賞のために人が入らないスペースが確保されていた。

2階の写経机に映る庭の木々下で眺める庭も非常に美しい造形もダイナミックだ

駅近くの茶店でぜんざいをお供に少し休憩してから、叡電で修学院まで戻り、車に乗り換えて宿を目指す。
母親の冥途の土産代わりに、泊まりは炭屋旅館を張り込んだ。

途中、せっかく横を通ったのでちょっと下鴨神社にも立ち寄り、境内を一通り歩いた。
つくづく、こんな素晴らしいところに住んでいたのに大学生の私はまったくその価値が分かっておらず、それが悔やまれるのだが、まあ18、9の小僧が京都という街の真価を理解できないのも仕方ないか、と諦める気持ちもあったりする。

陽が傾き始めた下鴨神社もぶらり
炭屋旅館

17時過ぎ、炭屋旅館に到着。
構えはほぼイメージしていた通りの風格ある純和風建築。
部屋の中はちょこちょこ改装を重ねているのだろう、高野槇の風呂を始めとする設備等は新しく快適だし、何より3人で二間続きとは贅沢なこと。
仲居さん等の対応も素朴だけれどなんだかホテルのコンシェルジュ然とした面もあって、さすがに痒いところに手が届く感じ。

館内の調度

夕食は魚中心の懐石。
さりげなくクエや雲子といった高級食材が奢られている。
出汁の旨みに、しっかり季節を感じさせる数々の工夫に加え、冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいうちにという基本がちゃんと守られており、満足のいく内容だった。
白味噌汁を頂くと、ああ京都に来たなあ、という感慨に浸る。

最初の品には炭屋オリジナルの日本酒が添えられている栗きんとんを揚げたもの焼き物は鰆と鰤と牡丹海老 なんとリンゴを和えたソースが載せられている炊き込みごはんと味噌汁

実は食後、せっかくなので紅葉のライトアップを観にいこうと思い、ちょっと急ぎめで料理を出していただき、といってもバッチリ2時間は掛かったが、タクシーを呼んでもらい20時半過ぎに宿を出て東山方面、圓徳院へとまずは向かう。
屋内の方丈、書院、渡り廊下、そして屋外の南庭、北庭とどれも非常に趣きがあり、秋の夜をしっかりと味わう。
人出も多く賑わっている。

庭のライトアップ面白いものもあったもう1つの庭はこのように

そろそろ受付終了の21時半が近くなってきたので、塔頭の方に先に行ってしまったが、続いて高台寺へと急ぐ。
68歳の母も頑張って石段を登った。
とにかく臥龍池に映る赤と緑の葉が美しくて魂消たが、圧巻は方丈前庭にあった。
どちらかというと正統派のライトアップに終始していた圓徳院と違い、ここで行われていたのはド派手なプロジェクションマッピング。
鬼や閻魔大王や龍が出てくる、恐ろしげながらもどこかユーモラスなストーリーだったが、非常に精緻で見応えがあるので、続けて3度ほど鑑賞してしまった。
平日の夜なので、境内には勤め帰りのほろ酔いサラリーマン等の姿も。

高台寺の境内も美しい龍が走るこの閻魔大王は怖い臥龍池に映える紅葉

折よく通り掛かった空車を拾うことができ、宿に戻って風呂で温まり、24時過ぎに就寝。


2017年11月22日(火)

7時過ぎに起き、8時から部屋で朝食。
晩飯もそうだったが、朝ももちろん旅館の食事なので腹パンパンになるヴォリュームはあるものの、かといって、こんなに喰いきれるか、と端から諦めるような非常識な量ではないので、頑張って完食できるのも良い。

チェックアウト前に抹茶を頂く

発つ前にお茶菓子と抹茶を頂き、9時過ぎ、炭屋旅館を後にする。
この日は嵐山へ。
京都といえば、という問いかけに浮かぶ観光地として早々に名が上がるであろうベタなところだが、実は私はちゃんと観て回ったのは2~3度ほど。
京都に4年間住んだとはいえ、左京区民だったせいかどうも堀川通あたりより西はアウェイ、という感覚が根強い。
このあたりで学生時代に毎週バスケはしてたんだけどな。

やってきました嵐山

それにしても異常なほど観光客が多い。
確かに紅葉の盛り、秋の行楽シーズンではあるが、平日でこの混雑とは。
明日の祝日や週末になったらどうなるのか...と恐ろしささえ覚える。
ざっと見たところ、外国人の割合が半分以上、6割ほどはいるかな?
私がよく知っている20数年前と比べて、そこが一番大きな違いでもある。

平日にも拘わらず激烈に人が多い

天龍寺界隈をぐるりと巡っている竹林の小径や亀山公園をぶらぶらと歩いた後、渡月橋方面に戻って川沿いの店に入り、昼食は湯豆腐定食を。
2階の座敷から落ち着いて山と川と舟を眺めることができる良いロケーションだった。

竹林を行く人力車なかなか迫力がある保津川下りの舟も湯豆腐で温まる

食後、これまたとんでもない行列ができているアラビカに大人しく並んでコーヒーを買い求めてから、橋を渡って中之島公園も少し散策。
しかし学生時代、夜中にここで鬼ごっこに励んでいたとは、どう考えても由来が分からない謎の思い出だ。

思い出の? 中之島公園

嵐山観光を終え、帰路に就く。
15時半過ぎ、京都駅で母と妹を降ろし、1泊2日の3人家族旅行は終了した。


♪ Light Speed - Dr. Dre


2017年11月20日(月)

G13型トラクター売りたし

ゴルゴ13特別展に行ってきた。

ゴルゴ13特別展

実はリイドコミックスの「ゴルゴ13」を全巻揃えており、大学生の頃より20数年来、筋金入りのファンである私にとって、これは初めて知った! という驚きこそほとんどなかったが、あ~これねこれね、とか、お~そうやったそうやった、と記憶の底に埋もれていた感動を再び呼び起こされる感覚が心地良かった。
下手に新聞や書籍を読むより、「ゴルゴ13」の方がよっぽど現代史の勉強になる。
さいとうたかを氏の頭の中だけにあるという最終回、どうかご健在のうちに形に...。


♪ Stone Free - Jimi Hendrix


2017年11月17日(金)

カーミンもいたよ

神河町の峰山高原に赴き、暁晴山の頂から広がる文字通りパノラマの眺望に、思わずうわあと声を上げる。
天気も素晴らしい。
砥峰高原にはすすき祭りの時に行ったことがあるが、すぐ隣にもこのようなロケーションがあるとは知らなかった。

暁晴山頂からの眺め

自身の帰属する何某かのPRを担う役目でありながら、自治体のみならず企業の広報担当者の中にも、事なかれ主義なのかあるいは面倒臭がっているのか、それはちょっと無理ですねえ、と反射的にNOと仰る御仁が世の中には少なくないが、神河町にはそれと対極を成す熱意溢れる方がいらっしゃった。
例えば車とか家とかとっておきのディナーとか、私たちが大事な何かを購入する(サーヴィスを受ける)となった時に、いくらモノが優れていて気に入ったとしても、相手方の担当者に大きな不満を感じたり信頼を置けないと判断したら、おそらくそれを購入することはない。
自治体の観光誘致PRにおいても似たようなもので、アクセス至便とか景色がいいとか美味しい特産があるとか楽しい施設があるとかだけでは充分ではなくて、結局は"人"、これに尽きるのだろうと改めて思った。
ECの爆発的な普及に代表されるように、急速にビジネスのあり方は変容しつつあるわけだが、あの人が言うんだからやってやるか、あの人がいるから行っとこうか、あの人のとこに頼んどいたら大丈夫、そんな前時代的でアナログなつながりはなんだかんだ言って今でも存外に多い。


♪ Kashmir - Led Zeppelin


2017年11月14日(火)

そして今年もまるかじった

松葉ガニ解禁後の風物詩、城崎冬のまるかじりに今年も参上。

まさに冬の味覚の王様

毎度のことながら当地の方々の過分なおもてなしを賜り、津居山ガニ、但馬牛、出石そば等の味覚をたらふく振る舞っていただいた。
今朝は人間ドックだったので朝飯抜き、昼も遅めに軽く食べただけだったが、その不足分を補うどころか超過して余りある逸品を存分に頂戴したことは疑いない。
重ねて関係の皆様に多謝!


♪ Easy On My Soul - Free


2017年11月12日(日)

タイムが遅いのは問題だけれど

心地よい快晴の空の下、六甲アイランドで行われた六甲シティマラソン 10kmの部に参加した。
コースはドフラット、風も強くなくコンディションは絶好だったが、身体的にはとても追い込めるような状態ではなかったので、ダメージを残さないように楽しく走って、ネットタイムは手元計測で52分14秒。
5km地点に1か所ある給水のテーブルが2つしかなく、皆並んで配給を待っているような状況だったのを見てパスしたが、陽射しが強く多量に汗をかいていたので、意外と後半に響いた。
ちゃんと練習せなあきませんな。

手を挙げる私がちゃんと写っている
秋晴れの下でハンモック

昼を食べて帰宅してもまだ13時半過ぎ、なお残る陽射しの中にハンモックを吊り出して、本と飲み物、そして鳥の声を供にしばし寛ぐ。
本当に素晴らしい秋晴れだった。


♪ Every Hungry Woman - The Allman Brothers Band


2017年11月 7日(火)

やっぱり耐熱トレーニング

よく行くスポーツジムがとにかく暑い。
トレッドミルに乗って7~8分もすればもう汗が滝のように流れて全身ズブ濡れ、この季節でも熱中症で倒れそうになる。
温度計を見てみるとなんと24℃。
じっとしている人ならいざ知らず、体を動かすスペースでこれはあまりに暑いのでは、と申し出たこともあるが、室温は集中管理なのでこちらではなんとも...という残念な返答で、改善される見込みはなさそう。
そんな汗まみれのおっさん臭を放っているであろうことを棚に上げて敢えて申し上げると、暑さに加えて、化粧品だか香水だか分からないが何やら強烈な匂いを撒き散らすおばちゃんが傍に来ようものなら一層頭がクラクラしてくるのが道理で、たまにプールにもメイクを落とさずに入るご婦人がいるが、併せて、どういう場所に来ているのかということを改めて意識していただきたいと切に願う。


♪ I Wanna Get Some - Warrior Soul


2017年11月 5日(日)

佳き11月の日曜日

午前、妻が去年から教わっている太極拳の発表会を近所の友達と一緒に観にいく。
40代で最若手、60代、70代の人たちが元気に頑張っており、目標としたい先輩方がたくさん。
妻も短い経験の割に複雑な流れを覚えてちゃんとやれていた。
N先生の演武は今年もさすが。

梅花扇の披露

観覧後、同じ会場で行われていたスポーツ吹き矢の体験にも参加してきた。
これ系の競技は元々好きなので面白かった。

スポーツ吹き矢に挑戦

気持ちの良い甲山ハ二―ガーデンカフェのオープンテラスでランチを摂り、家に帰ってトップライトに掛けていたすだれを撤去し、ヘルマンリクガメのシロを少し外で歩かせてから、山へ走りに行った。

甲山ハニーガーデンの秋久々に屋根の上から玄関アプローチを歩く

鹿肉を喰らって山岳を駆ける、と言えばいかにもワイルドな野人のようだが、実際は貧弱な現代人の40過ぎ男。
3連休最終日の行楽日和、北山ダムや北山公園、甲山森林公園界隈にはとても人が多い。
山中で一緒に散歩中のワイマラナー&グレートデーンと行き合ったが、トレイルを闊歩する巨大な2匹の犬の姿はとてつもなくかっこよかった。

梅林横の蓮の池


♪ 季節が君だけを変える - BOOWY