ビッグOは観たことがないが...
NBAのレギュラーシーズンが終了し、ラッセル・ウェストブルックが平均トリプルダブル達成という偉業を成し遂げた。
これは本当にものすごいことで、野球でいえばトリプルスリーなど目じゃなく、三冠王に盗塁王まで獲ってしまったというよりもドえらいことかもしれない。
1試合ですらトリプルダブルを達成できずに引退していく選手の方がずっと多いというのに。
ラリー・バードもマジック・ジョンソンもマイケル・ジョーダンもコービ・ブライアントもレブロン・ジェイムズもできなかった超人的記録を作った割には、どうもアメリカのメディアの騒ぎ方もイマイチに感じられるのは、これほどの成績でもオールスターの得票が足りずスターターに選ばれなかったウェストブルックの不人気ぶりを象徴していると言うべきか...。
スコアとアシストはともかくとして、190cmほどの身長で二桁リバウンドを取り続けるスキルとフィジカルは本当に驚異的ではあるが、裏を返せば今のオクラホマシティ・サンダーがそこまでウェストブルックに頼らざるを得ない状況にあるということ。
ケヴィン・デュラントがいた昨季までのラインアップであれば当然この記録は生まれなかっただろうし、エースがこれほどの数字を上げながら、チーム成績は47勝35敗、カンファレンス6位に過ぎないという事実からも、良くも悪くもワンマンチームであるということが分かる。
レギュラーシーズンのMVPは堅いだろうが、プレイオフでの真価をどこまで示すことができるか?
♪ Twenty Four Hours - Joy Division