B.LEAGUE
Bリーグ開幕。
いやー面白いゲームだった!
bjであれだけ強かった琉球ゴールデンキングスでも、NBLとの実力格差を客観的に鑑みれば、あるいはアルバルク東京の圧勝かも...という予想すらできたが、終わってみれば僅か5点差、もしかしたら開幕戦でいきなりアップセットが観られるのでは! と最後まで楽しませてくれた。
サイズもプレスの強さも実績もあれだけ違う中で、本当に健闘したと思う。
今後は、各チームの戦力均衡化もタスクの1つとなるだろう。
個人的には、大阪エヴェッサ創設時の主力、波多野和也選手のプレイスタイルがアンダーソン・ヴァレジャオ化(古くはマーク・マドセン化とも言う)していたのがまた良かった!
中継については、試合前のセレモニーやハーフタイムショーのカット割りはフジテレビが上手かったが、試合中はさすがに一日の長があるか、NHKの方が観やすかった。
フジは試合を観ているタレントの表情も頻繁にカットバックしていたが、無論それも不要。
ただ、河内敏光氏と田臥勇太選手をツモッた解説陣はフジの圧勝だったのでは。
NHKに比べると民放はノイズのミックスが大きめなので、聞きたい解説者の時はもう少し控えめにしてほしい気もするが。
日本のバスケットボールファンは、ここ十数年、JBAの"プロリーグやるやる詐欺"に騙され続け、bjリーグ発足以降も、JBL=JBA vs bjという訳の分からない対立にずっと心を痛めていた。
それがついに、黒船の外圧に屈した形とはいえ、こうして統一プロリーグが誕生し、無事にスタートを切ったことは本当に喜ばしい。
古いバスケフリークとしては、熊谷組や住友金属、松下といった日本リーグを支えてきたチームたちの姿がここに残っていないことが若干残念ではあるが...。
いざ始まったとはいえ、運営資金やアリーナの問題など、課題は山積みだろう。
中でも一番大事なのはもちろん、競技力の向上に他ならない。
直近の大きなターニングポイントは2020年になろう。
周知のように、日本男子は1976年のモントリオールを最後に、オリンピックへの出場は果たしていない。
4年後の東京オリンピックでは、開催国だから予選を勝ち抜くことなく自動的に出場できてしまうわけだが、仮に2006年の世界選手権の時みたいに、文字通り"開催国だから"出られただけの結果を目の当たりにするのだとしたら、日本のバスケットボールファンは複雑な思いを抱くことになる。
その頃には中国やフィリピンに伍するような日本代表をもし作ることができていれば、Bリーグは大成功だと胸を張って言えるだろうし、人気リーグに成長していることだろう。
心より正統進化を願う。
♪ Reasons Why - Ten Years After